工学部研究会「生命多様性研究会」(代表者=工学部生命化学科・笹川昇教授)の研究集会を3月12日に湘南キャンパスで開催しました。工学部研究会は、工学部教員のさまざまな研究チームを学部が支援することで、学科をこえた教員同士のネットワークづくりをうながし、さらなる研究の活性化につなげることを目的に3年前から実施している取り組みです。生命多様性研究会には、有機合成や遺伝子工学を駆使して生命現象の解明に取り組んでいる工学部生命化学科や応用化学科の教員が参加しています。
今回の研究会では、今年度さまざまな学会で研究発表した学生や教員がその内容を紹介。口頭発表とポスターセッションの2部制で、ヒトデ由来のタンパク質を人工合成し、その機能解明を目指す研究や、医療への応用を目指した遺伝子組換えタンパク質の発現実験などの研究成果を報告しました。笹川教授は、「本研究会の特徴は、異分野の研究者が集まって、多様な研究について互いに紹介しあい、勉強しあうことにあります。研究会を継続的に続けてきたことで、研究者同士が互いの研究への理解を深め、新しい研究に目を向けることにつながるなど相互に刺激が生まれています。新しい共同研究はこうした積み重ねから生まれてくるものだと思っており、今後も継続して実施したいと思います」と話しています。