工学部と文学部の学生が平塚市主催の防災ワークショップに参加しました

工学部と文学部(※文化社会学部)の学生が3月16日に、平塚市・なでしこ公民館で開催された「平塚むすび塾」に参加しました。むすび塾は、仙台市に本社を置く河北新報社が東日本大震災の教訓を広めようと全国展開している防災ワークショップです。昨年2月に平塚市、神奈川新聞社との共催で第1回が開催され、今年度は平塚市が内容をアレンジし独自に実施しました。

今回は工学部土木工学科の梶田佳孝教授のゼミナールに所属する学生2名と、文学部広報メディア学科の五嶋正治教授の研究室に所属する学生3名が参加。梶田研究室では日ごろから湘南キャンパスのある平塚市や秦野市などで防災ワークショップなどを開催しており、五嶋研究室では毎年3月11日に震災特別番組を8年に渡って放送しています。当日はまず地図上で避難ルートを考える「図上訓練」として市内の海岸で花火大会を見物中に巨大地震が発生し、津波が押し寄せてくる場面を想定。スマートフォンに届く緊急地震速報や大津波警報などの情報を時々刻々に実際に流しながら、避難開始のタイミングやその時々の経路選択を白地図の上に書き込みました。その後、平塚市の作成した津波の浸水予想範囲などが色分けされた「逃げ地図」と見比べ、安全な経路かどうかを確認したほか、意見交換も実施。「図上訓練の際に重要視していたこと」「東日本大震災が発生した当時どのように過ごしていたか」「震災発生時にはどういう行動が必要か」などについて話し合いました。

最後にはそれぞれの研究室の学生が日ごろの活動を紹介し、佐藤美月さん(工学部4年次生)は、「いつ発生するか分からない自然災害について、事前に対策をしておくことの重要性をあらためて学びました。また、同じ東海大学の中にも特別番組を制作して防災の大切さを伝えている学生がいることを知らなかったので、今後は学生同士が連携していくことも必要だと感じました」と振り返り、多田菜奈美さん(文学部2年次生)は、「東日本大震災の生を振り返り、当時は防災の重要性について真剣に考える場面が多くあったように思います。昨年度は日本各地で自然災害が発生し、私たちは災害が起きることに”慣れて”しまっているのかもしれません。日ごろから準備をしておけば生き残れる可能性は高まると番組制作や今回のワークショップで学びました。防災の必要性をさまざまな形で伝えていきたい」と語りました。

※東海大学文学部は、2018年4月から文学部と文化社会学部の2学部に改編され、広報メディア学科は文化社会学部を構成する学科となりました。

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