工学部航空宇宙学科3年次生の須藤さんが日米学生会議に実行委員として参加しました

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻3年次生の須藤直太郎さんが、8月2日から20日にかけて青森県とオンラインで開催された第73回日米学生会議に実行委員として参加しました。日米学生会議は1934年に、満州事変以降悪化していた日米関係を憂慮した日本人学生4人によって創設された日本初の国際学生交流プログラムです。今回は「新時代の胎動~絆と調和で築く未来~」をテーマに7つの分科会が開かれ、日本人学生39名、アメリカ人学生29名の計68名が参加しました。例年では、約3週間にわたって寝食をともにしながら議論を深めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて昨年度は全編オンライン形式で開催。今年度はオンラインと対面を併用した形式での開催となりました。

須藤さんは、昨年度の第72回日米学生会議の終了後、次年度の実行委員に立候補。決意表明や次年度のビジョンについてプレゼンし、前年度の実行委員ら関係者による投票を経て選出されました。開催に向けては、選考を担当し、昨年末から参加者を募集する広報活動に取り組んできました。例年では各大学を訪れて説明会を行ってきましたが、今年度はオンラインで説明会と選考を開催しました。また、「昨年度は実施できなかった対面での開催を成し遂げたい」と感染症対策ガイドラインやスケジュールの作成など本会議直前までさまざまな準備を行いました。

本会議では、青森県に訪問。六ヶ所村原燃PRセンターや六ヶ所核融合研究所、米軍三沢基地などを訪れ、地域のエネルギー政策や安全保障について学びを深めました。「送迎バスのガイドさんがたまたま三沢出身の方で、米軍基地をどう思っているのか当事者の気持ちをうかがうことができました。意図していない出会いや実際に目で見て感じることなど、オンラインでは得られない経験があり、対面実施の重要性を強く感じました」とコメント。オンラインでは、分科会「科学技術と倫理~先端技術と次世代社会の共生~」を開催。「昨年度に参加した分科会で『インターネットの技術には管理主体がない』という議論があり、特定の指針や具体的な法整備がされていない部分が科学にも共通していると思い、このテーマを選びました。模索してみたかった議題で参加者が考えを出し合い、新たな視点や論点を得ることができ、とても有意義な時間になりました。新型コロナウイルスという未曾有の危機的状況の中、このような機会を迎えることができたのも多くの方々の支えのおかげです。緊急事態宣言の延長により急遽オンラインに変更となりましたが、東海大学高輪キャンパスを会場提供していただくなど、東海大学からも支援していただきました。開催に向けて協力いただいた人たちに感謝したい」と語りました。