工学部ではウィンターセッション科目「ICTプログラミング基礎1、2」を開講しました

工学部では2月13日から16日にかけて湘南校舎で、ウィンターセッション科目「ICTプログラミング基礎1 Webアプリケーション」「ICTプログラミング基礎2 IoT実装」を開講しました。ICT(Information and Communication Technology)は通信技術を使って、人とインターネット、電子機器などがつながる技術のことを指し、さまざまなプログラミングが用いられています。昨年度まで実施していたセッション科目「ものづくり1」「ものづくり2」をリニューアルする形で開講されたもので、インターネットネットサーバを構築やIoTへの活用を検討する中で、本学部での学びの基礎を築いてもらうことを目的としています。期間中は、1年次生を中心とした約100名が受講しました。

両授業は、大山龍一郎教授を中心に、淺香隆教授や秋山泰伸教授、樋口昌史教授らがより学びやすい授業を目指して、約3年前からリニューアルの準備を進めてきました。ICTプログラミング基礎1では、プログラミング学習の入門として学生たちが持参したノートパソコンを用いてプログラミング言語を学びながらインターネットサーバを構築。また、WebブラウザとWebサーバの間でメッセージを双方向通信するためのモジュールを作る方法を学びました。続くICTプログラミング基礎2では、自作のWebシステムをIoTに活用する方法を考察したほか、サーバにマイコンボード「Arduino」をUSB接続して家電機器のスイッチなどのハードウェアを作成。さらに、ハードウェアデバイスをリモート操作するためのソフトウェアも作り、スマートフォンから遠隔操作制御やデータをモニターするIoTシステムを自作しました。受講した学生からは、「はじめてプログラミングで不安もありましたが、4日間を通して自分にもプログラミングができると分かり、さらに知識を深めたくなりました」「Arduinoを使って個人的にもプログラムを組んでみたいと思います」といった声が聞かれました。

大山教授は「ICTは年々注目度が高まっており、何かを作るうえで必要不可欠なものになっていくと考えられます。WebサーバやIoTシステムの仕組み自体は理解しているものの、高度な技術を要するものだと考える学生が多く、自作できると知っている人はほぼいないと思います。電子工作初心者でも扱いやすい、オープンソースのマイコンボードであるArduinoを使うことでより身近にIoT技術を感じてもらえたのではないでしょうか。新たな技術や価値観に触れ、今後の大学生活での学びやその方向性、将来を考えるきっかけの1つにでもなってくれればと考えています。次年度以降も学生たちの視野を広げる機会として開講していきます」と語っていました。