
健康学部健康マネジメント学科では10月17日と24日に湘南キャンパスで、2025年度春学期「ソーシャルワーク実習1」の報告会を開催しました。社会福祉士の国家資格取得を目指す3年次生が今夏に病院や児童相談所、社会福祉協議会、障がい者施設等で約180時間の実習成果を発表するもの。両日とも3教室に分かれて実施し、同じく資格取得を目指す2年次生のほか、オンラインで実習先の指導者も参加しました。
17日の報告会では14名の学生が発表しました。児童養護施設で実習した学生は子どもたち一人ひとりの声に耳を傾ける重要性に触れ、実際のやり取りの中で子どもが徐々に心を開いてくれた例を紹介。障がい者施設で実習した学生は、「相手の障がい特性について知ることが信頼関係構築の第一歩になると感じた。本人の持っている力を生かし、地域へ繋げること、思いや目標を尊重しながら支援内容を組み立てて提供することが必要」と話していました。また、福祉事務所で実習した学生は、「実習に行く前はさまざまな制度をどのように使うかばかりに意識が向いていたが、今は相手の力を信じてともに考える支援の必要性を理解できた。『聞く』『待つ』『つなぐ』姿勢を通して、専門職としての芽が育ち始めたのを感じている」とまとめました。病院で多職種との連携や患者それぞれに合った支援の大切さを学んだ学生は、「実習で得た経験をソーシャルワーカーとして現場で生かしたい」と意欲を見せていました。
それぞれの発表後には、各施設・事業者の指導員がコメントを述べ、2年次生からも「実習前に勉強しておいた方がよかったと感じたことはありますか?」「相手を理解し、支援を組み立てるとは、具体的にどのようなことですか?」といった多くの質問が挙がりました。3年次生は今後、来年の春に60時間の実習、その後の演習での実習のまとめを経て、国家試験に挑みます。


