「東海大学健康サポートスタッフ養成講座(ベーシックコース)」を開催しました

健康学部健康マネジメント学科は、11月24、25日に湘南キャンパス5号館で「東海大学健康サポートスタッフ養成講座(ベーシックコース)」を開催しました。健康づくりに必要な基礎的な知識や技能を習得し、健康増進やQOL(quality of life)の向上に向けたサポート活動が推進できる人材を育成することを目的としています。当日は、本学部の学生や教員のほか、他学部の学生、地域住民、高校生ら42名が参加しました。

初日は、まず堀真奈美学部長が「健康づくりとQOL」と題して講演し、人生の質、生活の質、生命の質を意味するQOLの概念や、健康は身体的、社会的、精神的な側面から成り立っているといった概要を説明。続いて石井直明教授が「大学生と就業世代の健康管理と生活習慣予防」をテーマに、「日本はすでに長寿社会になっていますが、長生きできない人の理由は不慮の事故を除けばがんや心臓病が多い。つまり、病気にならなければ100歳まで生きる力はある」と解説し、がんを発症するメカニズムや、健康状態と生活習慣を知ることの大切さなどを語りました。その後、柴田健雄講師が「健康づくりのためのデジタル機器の活用」について語り、本学部の学生がリストバンド式の「ライフロガー」を腕につけ、毎日体温や血圧、食事などを専用のサイトに書き込むことで健康に対する思考力と正確な知識、データから自身の体の変化を認識する力を身につけているといった取り組みを紹介しました。

2日目は有賀誠司教授と岡本武志講師による「健康と運動①~健康づくりのための筋力トレーニング~」、西垣景太准教授と遠藤慎也助教による「同②~健康づくりのためのウォーキング~」など実際に体を動かしながら学び、池内眞弓准教授が「健康チェックの実際~身体的健康・バイタルサインの見方~」、森真理准教授が「健康と栄養~健康づくりと食事~」、堀越由紀子教授と菅野和恵准教授が「メンタルヘルスの実際①~リフレーミング~」「同②~ポジティブストローク~」をテーマに語るなど、多彩な講義を展開。最後に、全科目を履修した参加者に「東海大学健康学部認定 健康サポートスタッフ」の認定証を授与しました。

参加した学生は、「健康増進のために日常生活で実践できることを多く学べました。メンタルヘルスに興味を持っていましたが、栄養や運動も心理状態にかかわりがあり、どれも欠けてはいけないと強く感じました。今後は自身の生活を見つめ直しながら、多くの人の健康増進のサポートをしていきたい」とコメント。企画・運営に当たった学科主任の有賀教授は、「本講座は、学外の方も対象とした健康学部の独自資格を認定する新しい取り組みです。今回サポートスタッフとして認定された人には、来年度以降、学内で推進されているKENKOプロジェクトとも連携し、健康に関するさまざまなイベントの企画・運営に携わってもらいたいと考えています」と語りました。

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