「2020年度 第3回健康サポートスタッフ養成講座」をオンラインで開講しました

健康学部健康マネジメント学科では昨年11月23日から1月12日まで、「2020年度 第3回東海大学健康サポートスタッフ養成講座」(主催:健康学部、共催:東海大学KENKOプロジェクト)をオンラインで開講しました。健康づくりに必要な基礎的な知識や技能を習得し、健康増進やQOL(quality of life)の向上に向けたサポート活動を推進できる人材の育成が目的です。過去2回は2日間にわたって湘南キャンパス5号館で実施していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて今年度はオンラインに変更。本学科の教員が担当する30分~40分の講義動画を9本視聴し、認定試験で規定の正解数に達した人には後日、「東海大学健康学部認定 健康サポートスタッフ」の認定証を授与するものです。湘南・伊勢原・清水、札幌、熊本の各キャンパスの学生のほか、学生の保護者、一般の方、高校生ら159名が受講し、認定試験で71名の方が合格しました。

「健康づくりとQOL」と題した動画では堀真奈美学部長が、本学のQOLに関する取り組みや本学部での学びのほか、QOL概念の変遷や世界各国で用いられている「WHOQOL-26」「SF-36」「EQ-5D」といった生活の質を測る調査項目、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針として通知された「健康日本21」などを紹介。「皆さん自身のQOLや周囲の人々のQOL向上に少しでも貢献できるよう、科学的根拠に基づく健康づくりに必要な技能や知識をこの講座で身に着けていただければと思います。“気がついたら健康に”を目指していきましょう」と語りかけました。続いて柴田健雄講師が「病気の予防と健康管理」について、岡本武志講師が「健康づくりと筋力トレーニング①サルコペニアとロコモティブシンドローム」について講義。有賀誠司教授は「健康づくりと筋力トレーニング②筋力トレーニングの実際」をテーマに、写真や動画を交えながらトレーニングの方法を紹介しました。

また、西垣景太准教授と遠藤慎也助教が担当した「健康づくりとウオーキング」では、遠藤助教がロコモティブシンドロームについて説明したあと、スポーツ庁による「この1年に実施した運動種目に関する調査」では「ウオーキング」に取り組む人が増えているといった現状を解説。新型コロナの拡大によって運動不足が長期化し、体重の増加や体力の低下、子どもの発育・発達不足、高齢者の転倒による寝たきりといった影響が出ていると説明しました。続いて西垣准教授が年齢や心拍数によるウオーキングの運動強度の設定方法や歩き方のポイントを解説し、「健康を提供する側になったとき、身近なウオーキングを指導できるのは大事なポイントです。まずは自分自身が実践するところから始めてみましょう」とアドバイスを送りました。そのほかにも、森真理准教授が「健康づくりと食事」、堀越由紀子教授と菅野和恵准教授が「メンタルヘルス」をテーマにそれぞれ講義を担当しました。