「UNESCOユースセミナー2016:多文化・多様化する日本の学校」を開催しました

教養学部では7月29、30日に湘南キャンパスで、「UNESCOユースセミナー2016:多文化・多様化する日本の学校」を開催しました。本学部が昨年度から加盟している「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」(ASPUnivNet)の事業の一環で実施したものです。ASPUnivNetはユネスコの理念に基づき、グローバルなネットワークを活用して新しい教育内容や手法の開発、発展を目指すユネスコスクールの活動支援が目的で、ユネスコスクール加盟に対する支援や、大学の持つ知的財産の提供、国内外の教育機関とのネットワークづくりの促進などが主な活動内容です。本学部は主に関東のユネスコスクールを支援するためにユース事務局を設置し、ユース世代を対象としたセミナーを開いています。

今回のセミナーは「多文化・多様化する日本の学校」をテーマに、日本の公立・私立のユネスコスクール(有馬高校、横須賀総合高校、湘南学園、横浜シュタイナー学園、玉川大学ユネスコ・クラブ)のほか、神奈川県内の外国学校(ホライゾン・ジャパン・インターナショナル・スクール、ブリティッシュ・インターナショナル・スクール、横浜中華学院、横浜山手中華学校、神奈川朝鮮中高級学校)から約50名の生徒、学生、教員が参加しました。1日目は、世界のあいさつの仕方を体験しようと題したワークショップや、お互いのTシャツをペイントするアクティビティなどを実施。夕食後の時間と2日目の午前中には、7つの班に分かれて「UNESCOスクールをつくろう!」をテーマにワークショップを行いました。

2日目の午後にはゲストを招いて講演会を実施しました。初めに本学部の戸谷毅史学部長があいさつ。続いて、社会人ボランティア団体「ランド・オブ・ドリーム」代表でモデルの中川マリーさんが登壇しました。アフリカ系フランス人の父と日本人の母の間に生まれた中川さんは、「小学校ではハーフというだけでいじめにあいましたが、高校に通うようになってからは世界が一変しました」と振り返り、「高校にはハーフも、白人も、黒人も在籍していて、1年生のときに友達が”マリーの髪の毛と肌の色がとてもうらやましい”と言ってくれたことや、2年生のときにJICAのスピーチコンテストで最優秀賞に選ばれてマレーシアに研修に行けたことが大きな転機になりました。肌の黒いモデルを表紙に登用しない日本のファッション誌で表紙を飾りたいと考え、モデルになったのも高校時代があったからです」と語りました。最後に、「人生の中で出会った人、特に考え方や感覚の近い人を大事にしてください。自分がやりたいと思ったことは挑戦し、あきらめないで頑張ってください」とエールを送りました。

その後、夜間中学校の音楽教員経験のある澤井留里さんが、「夜間中学校の現状について」と題して講演。夜間中学校は、戦後の混乱期に学校に通えなかった人に学び直しの機会を与えることや、外国人やいじめなどで不登校になってしまった生徒の学びの場になっており、東京から広島までの間に31校あることなどを映像で紹介しました。「いまの境遇に置かれているのは自分のせいではない、自分は自分でいいとわかってもらうことが先決です。”私なんか”と言う生徒たちが、”私だって”と言えるように環境を整えていくのが私たちの仕事です」と説明しました。

最後に、ワークショップ「UNESCOスクールをつくろう!」の成果を発表。日本人とブラジル人のグループが、両国のゲームや料理を組み合わせればよりよいものにできるのではないかと語ったほか、エネルギー教育や環境問題に関する授業への意見も挙がりました。ユース事務局の運営を担当する国際学科の小貫大輔教授は、「今後もセミナーや交流会を開催して、ユネスコスクール加盟校や加盟を希望する学校を支援しながら、国際理解を深める教育をしていきたい」と語りました。

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