芸術学科デザイン学課程の学生が中井町のオリジナル婚姻届をデザインしました

教養学部芸術学科デザイン学課程の学生がこのほど、神奈川県足柄上郡中井町のオリジナル婚姻届をデザインしました。今回のデザイン制作は、本課程の池村明生教授が昨年度から依頼を受けている「美・緑なかいフェスティバル」のポスター作成に続いて、同町から新たに依頼があったものです。池村教授のゼミの授業を履修する3年次生23名がデザインを提案し、選考を経て3名のデザインが採用されました。

伊藤望陽(いとう・のあ)さんの「自然の花束を」は、中井町の自然をテーマにデザイン。町を囲む山々を表した「緑色」や震生湖の「水色」を背景に、町の木、花である金木犀、ききょうのほか、厳島湿性公園で見られるオオイヌノフグリやミゾソバなどのイラストを婚姻届の周りを埋め尽くすように描きました。「中井町で見られる花を15種類ほど描いてから、色合いや花びらの形のバランスを見ながらデザインに落とし込む花を決めました。自然豊かで可愛らしい印象に仕上げられました」と話しました。

「オレンジと金木犀」を作成した坂口響(さかぐち・ひびき)さんは、中井町の農産物の一つであるミカンに着目しました。「私の地元である熊本ともなじみが深い『ミカン』と、町の木である『金木犀』から色を取って暖色でまとめ、結婚を祝うあたたかみのあるデザインに仕上げました」と話し、「今回の結果を家族に報告すると、親族に配って回るほど喜んでくれました。これまで勉強してきたことが形になり、離れて暮らす家族のもとに届けられてとてもうれしい。たくさんの方を祝う婚姻届になってほしいです」と話しました。

寺田早希(てらだ・さき)さんは、町の木で花言葉に「真実の愛」の意味を持つ「金木犀」をモチーフに制作。公的な書類でありつつも遊びのあるデザインにしようと、花びらが舞う様子を表現しました。また、株式会社リクルートゼクシィなびと全国の自治体がコラボして制作されたオリジナルデザインの婚姻届も参考にし、「どの自治体でも観光スポットが取り入れられていたので、中井町らしさを表現しようと中井中央公園にあるハート型のモニュメントとそこから見える富士山も描きました。ニーズを考えながらデザインしたので、その意図が伝わる作品として評価いただけたことをうれしく思います」と振り返りました。

1月23日には、同町の戸村裕司町長らが湘南キャンパスを訪問し、デザインした婚姻届が学生たちに手渡されました。戸村町長は、「作品はどれも素晴らしいものばかりで、継続的に使える婚姻届だと思いました。この婚姻届は町民でなくても使えるので、ぜひ多くの方に使っていただきたい」と話していました。指導した池村教授は、「これまで私のゼミでは、絵やロゴマークを描くプロジェクトが多かったので、今回の公文書の制作は学生たちの経験になったと思います。今後の活動につなげてもらえれば」と語りました。

なお、オリジナル婚姻届は中井町のホームページに掲載されています。
https://www.town.nakai.kanagawa.jp/soshiki/kikakukaseisakuhan/satomachinakai/2862.html