教養学部が神奈川県松田町と「連携に関する覚書」を締結しました

教養学部ではこのほど、神奈川県松田町と「連携に関する覚書」を締結。1月31日に松田町役場で調印式と記者発表を行い、本山博幸町長と室田憲一学部長が覚書に調印しました。同町では、2019年から岩本泰教授の研究室が中心となって、まちづくりプロジェクトを展開。覚書締結を機に、さらなる連携強化や地域社会の持続的発展、未来の担い手を育成する実践的教育の推進を目指します。

松田町は近年、常住人口の減少に伴い町内の経済活動が縮小しており、19年度に総務省「関係人口創出・拡大事業(裾野拡大型)」に採択されました。同町ではまず、課題解決に向けて、「居住はしていないが、松田町に愛着を持ち、地域に関わる人」と定義した「関係人口」の増加に着手。本学部もこの取り組みに加わっており、岩本教授の研究室が「関係案内人」として、旧寄中学校利活用の検討や観光イベントへの協力、シティプロモーション動画の作成などを展開しています。また、本学部生の卒業研究のフィールドとして町からさまざまな協力を受けるなど相互に連携を深めてきました。調印式で、本学工学部の卒業生でもある本山博幸町長は、「これまでの活動に感謝するとともに、これからも学生たちの柔軟な発想をもとにしたアイデア等に今後も期待しています」と話し、「東海大学は、教養学部はもちろん、総合大学として文理を問わない幅広い知恵と経験を有しています。ぜひ多様な知を還元していただくとともに、町としては人材育成事業に協力していきます」と語りました。室田学部長は、「本学は全国のキャンパスに23学部を有し、各キャンパスで地域連携活動を展開しています。キャンパス所在地だけでなく、近隣にも教育の場があることが重要だと考えており、今後も深い関係を築く中で学生の教育の場としての活用はもちろん、町の発展につながる活動を展開していきたい」と話しました。