国際学科の教員と学生が「”社会イニシアティブ”世界フォーラム2018」に参加しました

教養学部国際学科の教員7名と、本学科の学生と卒業生、東海大学チャレンジセンター・Beijo Me Ligaのプロジェクトメンバー約50名が、3月29日から4月2日まで山梨県・身延山大学と静岡県・国立中央青少年交流の家で開催された「“社会イニシアティブ”世界フォーラム2018 他者を通じて自分を知る:エンパシー、公正と友愛の社会への道」に参加。本学科の小貫大輔教授と貴家勝宏教授が組織委員会のメンバーを務めていることから、運営面でもサポートしました。このフォーラムは、世界12カ国から社会活動や若者のための活動に取り組むさまざまなグループのほか、教育、政治、経済、芸術などに関心のある約500名が参加し、多文化共生と多様性、インクルージョン、人類の未来について話し合う催しです。日本初開催となった今回は、他者に対して心が開かれた状態、あるいはそのような能力を指す「エンパシー」をテーマに、年齢や国籍、信条、言葉などの異なる人々が出会いを通じて自分自身のことをより深く知ることを目的として開催されました。

身延山大学を会場に開かれた3月29、30日のプレ・フォーラムでは、初めに吉川直人副学長(国際学科教授)と貴家教授が「開会の言葉」としてあいさつ。吉川副学長は「私が見てきた世界とこれから生きる世界」と題して国連職員として海外に赴任した経験を振り返り、「慈悲の心があり、他者を助けるという認識を持ちながら行動すれば他者を助けることができる場面は多々あるはずです。こういった行動の積み重なりによって、社会や世界は平和なものとなるのではないでしょうか」と語りかけ、貴家教授は日蓮宗総本山身延山久遠寺の歴史などを解説しました。その後は、スイスやドイツ、南アフリカ、ブラジルなどからやってきた講師による、それぞれの国における多文化共生や貧困などの問題への取り組みや若者によるボランティア活動についての講演を聞き、2日目は久遠寺の見学や「人工知能の時代におけるエンパシー、人智学、そして社会三分節」といった講演を受講しました。

会場を国立中央青年交流の家に移して行われた3月31日から4月2日のメイン・フォーラムでは、初日にブラジルの伝統的格闘技ダンス「カポエイラ」や、人類の多様性を象徴する五角形を立体的に竹で表現する竹のアートといったワークショップを体験。小貫教授が「教育の多様性は人類の未来のために―日本と世界における数々の取り組み」と題して講演し、本学部が「ユネスコスクール支援大学間ネットワーク」に加盟してユネスコスクールの活動支援などを展開してきたことを報告したほか、2日目以降もさまざまな講演やワークショップが行われました。

Beijo Me Ligaの和知郁美さん(国際学科2年次生)は、「会場の準備や誘導といった運営のほか、ワークショップへの参加などさまざまな経験ができました。ブラジルの貧困街に住む子どもが作ったアクセサリーをお土産にもらい、来年スタディーツアーで訪れたときに会いに行くという目標もできました」とコメント。小貫教授と貴家教授は、「学生たちは食事や入浴、宿泊などの面でサポートしながら日本の文化を伝え、卒業生は英語やポルトガル語での通訳サポートをするなどして、大いに活躍してくれました。下は中学校3年生から上は80歳まで、年齢も性別も国籍も異なるメンバーと5日間ともに過ごしたことは、参加者にとって貴重な経験になったと思います」と語りました。

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