「インフォグラフィックス」合同授業の成果発表会を行いました

教養学部芸術学科デザイン学課程と理学部数学科では、1月31日に湘南キャンパスで両学科の合同授業の発表会「知っていたようで知らなかった〇〇 INFOGRAPHICS」を実施しました。合同授業は、統計データの正しい読み方や、グラフィックデザインを用いてデータをわかりやすく伝える方法を実践的に学び、両学部の学生たちが数値情報やデータを図化する「インフォグラフィックス」を作成するもの。デザイン学課程の開講授業「ビジュアルデザイン実習」(担当教員=富田誠准教授)と、数学科の開講授業「確率統計演習B」(担当教員=山本義郎教授)を履修する3年次生計30名が参加しました。

本授業ではこれまで、統計局の職員やプロのデザイナーをゲストに招いて特別講義を実施し、データを視覚化するサービスなどについて学んできました。6回目の合同授業となる今回は「知っていたようで知らない〇〇」をテーマに、「タトゥー」「就活」「防犯カメラ」「タクシー」「不倫」など11グループがインフォグラフィックスを作成してきました。

公開発表会では、総務省統計局などから専門家も招待。各グループはそれぞれのテーマに関する統計データから多様な情報をデザインでわかりやすく紹介しました。参加者投票によって選ばれる最優秀賞は、「学費」をテーマにしたグループが受賞。学費の使用用途や取得する単位数によるコストパフォーマンスの違い、授業を欠席したときの損失額などを解説しました。メンバーの門松沙姫さん(教養学部芸術学科デザイン学課程)は、「自信をもって発表会に臨んだので、評価していただけてとてもうれしく思います。数学とデザインでは視点や専門用語が異なるので、それぞれのやりたいことをまとめるのは難しかったけれど、わかりやすく伝えるデザインを考えるのは楽しんで取り組めました」と振り返ります。山本侑理さん(同)は合同授業について、「数学には解があるけれど、デザインには『これ』という答えがありません。その中で門松さんは、私たちが話し合った内容を形にしてくれてとても頼もしく感じました」とコメント。末廣聖弥さん(理学部数学科)は、「なかなか全員が集まれる時間を取れず、データの収集や見せ方をどうするか悩みましたが、最優秀賞に選ばれてとてもうれしく思います。ただ、発表内容は『もっとこうすればよかった』と思う部分が多いので、またこのような機会があれば経験を生かしたい」と語りました。

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