デザイン学課程の富田ゼミが新型コロナウイルスの感染予防を呼び掛けるポンチ絵を作成しました

教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠准教授のゼミによる「みんなが作れるポンチ絵プロジェクト」が、新型コロナウイルスの感染予防を呼び掛けるポンチ絵(概略図)を作成し、3月2日からゼミのホームページで無料公開しています。

富田ゼミでは2016年から内閣府人事局の職員とともに、行政や公的機関が情報発信する際に使用できるポンチ絵の制作ワークショップを実施してきました。今回は富田准教授とゼミに所属する小松崎千尋さん(4年次生)が、国内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「手洗い」「消毒」「うがい」など感染予防対策を呼び掛けるポンチ絵を考案。富田ゼミのホームページから全12種のポンチ絵と、感染対策の啓発ポスターのテンプレート2種を無料でダウンロードできるようにしており、一部の行政機関などですでに使用されています。

小松崎さんは、「新型コロナウイルスの感染拡大という緊急事態下で、対策方法を伝えるためには一刻も早く完成させることが大事だと考え、1週間ほどで制作して公開しました。年代や国籍を問わず、見た人に意図が伝わるようシンプルなデザインに仕上げています。現在は飲食店の新型コロナ対策に使用できるポンチ絵の制作も始めているので、より多くの人に広めたい」とコメント。富田准教授は、「今後も行政をはじめ、飲食店や商業施設など、あらゆる組織が営業方法の変更や感染拡大を防ぐための情報発信をしなければいけなくなります。その時に、必要だと思った人たちが自分たちでデザインできるための方法、つまり当事者デザインができるための方法を考えていきたい」と語っています。