教養学部人間環境学科社会環境課程の高木俊之准教授のゼミでは7月31日に、神奈川県内唯一の村である愛甲郡清川村の「まちづくり」事業に関する調査を行いました。地域福祉論や都市環境論などを学ぶ同ゼミでは、毎年夏季休暇中に神奈川県や静岡県の市町村で合宿し、フィールドワークや関係者の講義などを通じて、各自治体におけるまちづくりについて調査しています。今年度は新型コロナウイルスの感染拡大により、グループウェア「Teams」を用いてオンラインで初めて実施。清川村の村会議員を務める笹原和織氏(本学課程資格教育センター非常勤講師)をゲストに招き、ゼミ生12名が参加しました。
学生たちは事前に、清川村のホームページに掲載されている「清川村財政計画」「令和2年度当初予算」といった政策資料を読んだうえで、清川村の政策について笹原氏に質問。「今年6月現在で人口は3000人を下回っていますが、人口増加のために転入者を増やすための政策は何か取り組んでいるのでしょうか?」「生活保護を受けている世帯数が減っていますが、その理由を教えてください」「新型コロナに関する対策や特別事業などは検討されているのでしょうか」などインタビューし、笹原氏が回答しました。学生からは、「笹原さんのお話を聞いて、予算の使い方など自治体の財務政策に興味を持ちました」「ホームページや本だけではわからないことも解説していただけたので、『まちづくり』について学ぶうえでとても参考になりました」といった声が聞かれました。