音楽学課程の卒業生が「第90回読売新人演奏会Final」に出演しました

教養学部芸術学科音楽学課程を昨年度に卒業した宮澤尚樹さんが、11月21、22日に東京文化会館大ホールで開かれた「第90回読売新人演奏会Final」に出演しました。本演奏会は、全国35の大学・短期大学で音楽を専攻し、トップクラスの成績を修め学内選抜された約100名の新人演奏家がこれまでの成果を披露する舞台です。今回で長い歴史に幕を下ろすことになり、本来は5月に開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により延期となっていました。

打楽器奏者である宮澤さんは在学時、吹奏楽研究会の主将として全日本吹奏楽コンクール大学の部で4年連続7度目の金賞に貢献し、今年1月に本課程の卒業演奏試験において1位を獲得しました。今回の演奏会では1日目に出演し、『スネアドラム独奏のためのアスヴェンチュラス』(作曲=アレクセイ・ゲラシメス)を演奏。3種類のドラムスティックや指先を使い、多彩な質感の響きを表現しました。演奏を振り返り、「前日まで緊張していましたが、舞台に立った瞬間から自分の世界に入ることができ、とても楽しんで演奏することができました。吹奏楽研究会では全日本コンクールをはじめ数々の舞台に立たせてもらってきたので、大学時代の経験があったからこそだと感じています。大学1年時に新人演奏会を見に行った日から、『自分も絶対この舞台で演奏する』という思いで続けてきたので、ここまで支えてくださった先生方や吹研の後輩たち、コロナ禍でも演奏会を開催してくださった主催者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で振り返りました。現在はフリーの奏者として活動し、東海大学を拠点に練習しています。「コロナ禍で演奏会の多くは中止・延期となっており、今回が卒業後初めての舞台でした。楽団に入るためには実績を積んでいかなければならないので、今回の経験を糧に奏者として成長していきたい」と意気込んでいます。