情報科学科の高橋助教が電気学会の「2020年電子・情報・システム部門 研究会奨励賞」を受賞しました

情報理工学部情報科学科の高橋智博助教がこのほど、電気学会の「2020年電子・情報・システム部門 研究会奨励賞」を受賞。9月15日から17日にかけてオンラインで開かれた「電気学会C部門大会」で表彰されました。

高橋助教は、画像処理やデジタル信号処理について研究しています。昨年6月の「電気学会システム研究会」では、「着色済み画像に対する操作者の事前情報を用いた着色法」を発表し、12月にも「システム研究会優秀論文発表会」で研究成果を報告しました。本テーマはモノクロ(グレースケール)画像を、ディープラーニングを用いてカラー化する「自動カラリゼーション」の精度向上を目指したもの。グレースケール画像を自動で着色する際、コンピュータが紅葉や花の色などの季節性、衣服のデザイン性などを正しく判断ができず、誤着色してしまうことがあります。そこで高橋助教は、誤着色部分を任意の色に再着色する手法を考案。輝度や色の似ている領域ごとに画像を分割する「スーパーピクセル」を活用して画像を区分けし、区分ごとに手動で任意の色を指定できるプログラムを考案しました。

高橋助教は、「今回の受賞は、研究室に所属する学生や大学院生の存在があったからこそ。教育と研究は私にとって大切な両輪なので、今後も学生たちと一丸となって、研究活動に励んでいきたい」と話しています。また、「本学は総合大学であり、文系理系を問わず優秀な研究者が数多く所属しています。今回の研究テーマは分野を問わず応用できるものだと考えているので、本学のスケールメリットを生かして、より社会に貢献できる成果を生み出していきたい」と抱負を語っています。

元画像
自動着色画像
再着色画像