情報理工学部では5月10日に湘南キャンパス19号館で、「女子学生のためのキャリアセミナー&懇親会」を開催しました。本学部における女子学生の入学者数は増えてきていますが、未だ男子学生に比べると2割未満と少なく、交友関係や大学生活、大学院進学を含めたキャリアについて情報を共有できる機会が限定されていると考えられます。今回のイベントは、本学部の女子学生がキャリアについて考え、情報を交換できる機会を増やそうと企画したもので、本学でのキャンパスライフと卒業後のキャリアをより充実させてもらうことを目的としています。また、多様性を重視する昨今の社会情勢の中、少数側である女子学生を支援するイベントは本学全体にとっても意義あるものと考えています。
今回は、女子学生16名をはじめ、本学部の教職員が参加。軽食を囲みながらリラックスした雰囲気となった会場では、黒田輝学部長のあいさつにつづいて、本学部情報科学科卒業、大学院工学研究科電気電子工学専攻修了生で、医療機器メーカーの日本ライフライン株式会社に勤務する春原紗依子さんが登壇。勤務先の業務内容をはじめ、学部生時代に黒田教授の研究室で取り組んだ脳脊髄液に関する研究の内容、「その研究を1年半で終えるのは短い」と感じて進学した大学院での学びを紹介。さらに、大学院進学後、国内外での学会での研究発表を通じて得た多くの研究者とのつながり、身についた論理的思考や視野の広がり、社会に出てからのメリットについて語りました。最後に後輩たちに向けて、「“自分”の行動は“自分”で決める、責任を持ってやり遂げることが大切です」とメッセージを送るとともに、進路選択や学部での学び方など在学生から寄せられた多数の質問に一つ一つ丁寧に回答しました。
参加した学生は、「学部の女子や先生方が集まる機会は少ないため、この貴重な機会に参加し情報を交換できてよかった。ぜひ来年度以降も開催してもらいたい」と感想を話していました。