ディーパク・ライさんが国際会議でベストプレゼンテーション賞を受賞しました

大学院工学研究科2年次生のディーパク・ライさん(指導教員=情報理工学部情報科学科・尾関智子教授)が12月3日から5日にオンラインで開催された人工知能とクラウドコンピューティングに関する国際会議「Artificial Intelligence and Cloud Computing Conference 」(AICCC2020)で、ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

ディーパクさんは、「Simplified Deep Learning Architecture for Text Recognition from Natural Scene」(自然シーンにおけるテキスト認識のためのディープラーニング)について発表しました。この研究は、風景や写真、商品パッケージ、身分証明書などさまざまな自然シーンから文字部分(シーンテキスト)を検出し、編集可能なテキストにする認識モデルを作成するもので、自動運転技術をはじめ、さまざまなものがAI化する現代において非常に重要な研究課題とされています。しかし、既存の研究では検出と認識が別々のタスクとして扱われているケースが多く、計算時間もかかるという課題があります。さらに、自然シーンにはさまざまな色や大きさ、フォントなどが存在するため、シーンテキストを検出することは難しいとされていますが、ディーパクさんは人間の脳を模したディープラーニングモデルを考案し、現在では英語や日本語、中国語など9カ国語のシーンテキストの検出に成功。英語については編集可能なテキストへの変換もできるプログラムを考案しました。

ディーパクさんはインドのインド総合技術大学を卒業後、2018年にJICA(国際協力機構)の奨学生として来日。本学別科日本語研修課程で半年学んだ後に、大学院工学研究科に進み、尾関教授の指導のもと研究に励んできました。尾関教授はディーパクさんについて、「非常に勤勉な学生で、研究室に入った当初から朝は早く、夜は遅くまで目を輝かせて研究に取り組んでいます。私からのアドバイスにも素直に耳を傾け、日々取り組む姿は研究室に所属するほかの学生の模範にもなっていました」と語ります。ディーパクさんは、「私にとって尾関先生は”日本のお母さん”。新型コロナ禍でもオンラインで毎日連絡を取り合うなど、私のことを気にかけてくださいました。研究室の学生たちは仲間であり、兄弟です。多くの人たちの支えがあり、研究成果を発表でき、今回のような立派な賞に選ばれることができました。尾関研究室の皆さん、国際教育センターの皆さん、東海大学の関係者の方々に心から感謝しています」と笑顔を見せ、「インドには目に障害を抱える人が多く、その人たちの助けになりたいと今回の研究を進めてきました。来年度は日本の企業でインターンシップに参加し、その後はインドに戻り、研究者としてだけでなく教育者になりたいと思っています。東海大を離れる寂しさはありますが、学んだ知識や培った経験を生かして、将来インドで多くの人の力になります」と話しています。