国際文化学部国際コミュニケーション学科3年次生の佐久間健全選手が、9月20日に大阪府・東和薬品RACTABドームで開催されたJKJO全日本空手道選手権大会の一般男子軽量級で初優勝を遂げました。同大会は、全日本空手審判機構(JKJO)が主催するフルコンタクトカラテ日本一を決める最高峰のオープン大会で、団体の垣根を超えた強豪選手が全国から集結し日本一の座を争います。
札幌市内にある水滸會丈夫塾に所属する佐久間選手は、付属札幌高校在学時までにジュニアの大会で2度の日本一を獲得してきました。本学部進学後も学業と両立して同塾で稽古に励み、各種大会に挑戦。本大会では昨年度にベスト8に入っていました。今大会ではトーナメント5試合に臨みましたが、2回戦で利き足である右の甲が相手選手のひじに当たり骨折。テーピングで固定したものの、蹴り技が十分に使えない不利な状況に追い込まれます。しかし、「蹴りよりも得意な突きを中心に試合を組み立てた」と語るように、「基本に忠実」という突きを生かしたスタイルと持ち前の集中力で克服して決勝に進出すると、酒井竜弥選手(桜塾)との一戦は、ボクシングで国体出場経験を持つ酒井選手の攻撃を交わしながら、徐々に間合いをつめた佐久間選手がスピードのある突きを連打し、手数で上回り判定4―0で優勝を決めました。
11月15日には山田学長と網野札幌キャンパス長に優勝を報告。その後、札幌市の石川副市長に表敬訪問しました。表敬訪問では副市長や札幌市役所職員の方々の前で「突き」や「蹴り」といった空手の型を披露しました。
「磨いてきた“基本”を生かしてコツコツとポイントを重ね、相手にダメージを与えることで勝ちにつなげる空手ができました。また、札幌キャンパスでは体育館のトレーニングルームを活用させていただき、課題だったフィジカルを強化することができました。学科の授業で学んだ英語や中国語についても国際大会等で選手同士コミュニケーションをとるのに役立っています。」と充実した表情で語った佐久間選手。「来年度は大学日本一を争うインカレも初めて開催されることが決まっています。インカレ優勝とともに、JKJO大会の連覇、今年はベスト8でまだ優勝に手が届いていない全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)主催の全国大会でも頂点を狙い、三冠達成を目指します」と意欲を語っています。