デザイン文化学科が「北欧デザインプログラム」を実施しました

国際文化学部デザイン文化学科では9月1日から11日まで、海外フィールドワーク「北欧デザインプログラム」を実施しました。グラフィックやプロダクト、空間、メディアなどのデザインや企画構想を通じて実社会で活用できる力を持った学生を育てる本学科では、開設初年の2013年度にイタリア、昨年度にアメリカ・ハワイでの海外研修を行っています。今回は初めてデザイン先進国として知られるデンマークとスウェーデンを訪問。各分野のデザインに触れることで専門知識を高めるとともに、参加学生が制作したアニメーションの上映会や現地の大学生との交流会なども行い、国際的な視野に立ったコミュニケーション能力の向上も図りました。

参加した2、3年次生16名は本学科の石塚耕一教授引率の下、1日に日本を出発。2日にデンマーク・コペンハーゲンに到着すると、同地にある本学のヨーロッパ学術センターに滞在し、「デンマークの文化と社会についてのレクチャー」を受講したほか、市内研修としてグループに分かれて市街を散策し、特徴的な建築物に触れるとともに国立美術館なども見学。4日には、スウェーデン・レクサンドに移動して同市庁舎を訪ね、ホームステイを通じて市民との交流も深めました。また、現地の国民高等学校デザイン科と交流したほか、レクサンド図書館で折り紙の体験コーナーを実施。学生たちがこれまで制作してきたアニメーション作品の上演会も行い、多くの市民らが参加しました。

続いて6日にはストックホルムに移り、ストックホルム大学で日本語を学ぶ学生との交流会に臨み、石塚教授がデザイン文化学科について、3年次生の山本絵理さんが札幌市について紹介。アニメーションの上映やYOSAKOIソーランの演舞も行い、両国の学生たちが一緒に踊る一幕も見られました。8日にコペンハーゲンへと戻った一行はコペンハーゲン大学人文科学部のキャンパスを訪ねるとともに、前半に続いて市街見学などを通じて北欧のさまざまなデザインに触れ、10日に帰国の途につきました。

参加した学生たちは、「海外のデザイン文化に興味があり参加しました。建築物のバリアフリー化など北欧諸国における市民の自立した社会性とデザインの関係性に触れる貴重な機会になりました」「デザインについて学べたことはもちろん、各都市の様子など実際に見てみないと分からない世界の広さについて考えることができました。視野を広げるきっかけになったと思います」「文化が社会に対してどのような影響を与えているのか学べました。また研修をともにした仲間と高めあうこともでき、この成果をこれからの卒業作品制作などに生かしていきたい」と感想を話していました。学生を指導する石塚教授は、「学科開設から3年連続の海外研修となりましたが、今回初めて現地の市民や大学生らとの交流をプログラムに組み込みました。若者同士の交流や人と人とのつながりがこれからの社会を担う人材には不可欠。参加した学生たちは研修を通じて互いの文化を知る中で、社会に出て活躍できる力がつきました」と成果を語っています。

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