高校生対象のデザインスクールを開催しました

国際文化学部デザイン文化学科では、9月17日に隣接する付属第四高校の生徒を対象とした「デザインスクール」を初めて開催しました。高大一貫教育の充実を図るとともに、デザインの魅力を知ってもらおうと企画したものです。生徒22人が参加し、ペアを組んで相手の人柄を表す「かぶりもの」を制作する「友だちをデザインしよう」と題した課題に挑みました。

当日は、本学科の中尾紀行教授、笹川寛司准教授が指導を担当。本学科に在籍する第四高出身の学生3人もアシスタントとして授業をサポートしました。生徒たちは教員らからの説明を聞いた後、まずは2人一組に分かれお互いをインタビュー。それぞれが興味をもっていることや内面について探りました。続いてその結果をもとに作品制作に取り掛かると、生徒たちは用意された材料を使い、教員や学生たちのアドバイスを受けながら友人の内面を表現したかぶりものを作り上げました。最後に講評会を兼ねたプレゼンテーションに臨み、デザインのコンセプトや作品の特徴について説明しました。

アシスタントを務めた学生たちは、「プログラムを進める中で生徒の皆さんの緊張もほぐれ、楽しそうに作業してくれました。私たちも創作意欲がわき、刺激を受けました」と話していました。指導に当たった中尾教授は、「感覚や感性のみに頼ることなく、相手とのコミュニケーションから最良のものを探る行為はデザインの役割として非常に重要です。今回のスクールでも単純にものをつくるわけではなく、相手をより深く知り、そのイメージを踏まえ“似合う背景”を大切にした作品づくりに取り組んでもらいました。課題内容については事前に知らせておらず、限られた時間での制作でしたが、生徒たちは非常に熱心に集中して取り組んでくれました。出来上がった作品もこちらの予想を上回る完成度でした」と感想を語っています。

なお、同学科では9月15、16日にも、北海道おといねっぷ美術工芸高校の生徒向けのデザインスクールを実施しました。同校とは2007年度に高大連携事業に関する協定を結んでおり、継続してスクールを開講してきました。今回は参加した約40名の生徒が、第四高と同じく「友だちをデザインしよう」の課題に取り組みました。

国文hp報「デザインスクール」01.jpg

国文hp報「デザインスクール」02.jpg

国文hp報「デザインスクール」03.jpg

国文hp報「デザインスクール」04.jpg

国文hp報「デザインスクール」05.jpg