北海道キャンパス陸上競技部の小玉葵水選手(国際文化学部2年次生)が夏から秋にかけて開催された女子走り幅跳びの各種大会で活躍しました。今シーズンは新型コロナウイルス感染症の拡大により、7月まで各種大会が中止・延期となりましたが、感染対策を講じた上で開催された8月1日の全十勝選手権で自身初となる6m台(6m15㎝)で優勝。21日に開催された北海道学生選手権でも6m10㎝で頂点に立ち、大会MVPに輝きました。学生日本一を決める9月11日の日本学生対校選手権大会では6m04㎝で2位に入り、実業団選手も参加し、日本一を争う日本選手権大会でも6m03㎝をマークして5位に入賞。10月17日の北日本学生対校選手権でも6m18cmと今季日本ランク5位となる自己ベストを更新し、優勝を果たしました。
小学生のときに陸上競技と出会った小玉選手は、「練習する中で記録が少しずつでも伸びていくことが楽しく、のめり込んでいきました」と当時を振り返ります。中学校を卒業すると、陸上競技の名門でもある白樺学園高校に進学。「中学時代までは全日本クラスの大会でも結果が残せない選手だった」と話しますが、同高では湘南キャンパス陸上競技部で男子走り幅跳びの選手として活躍した小西康道教諭(体育学部2012年度卒)らの指導を受け、才能が開花。「小西先生の二人三脚でフォームや体の動かし方を学び、3年生のときにはU20日本選手権大会で5位に入賞することができました」と語ります。その後本学に進学した直後は、「初めての一人暮らしになかなか慣れることができず、コンディションを整えることができなかった」と振り返りますが、広川龍太郎監督(国際文化学部教授)の指導のもと、チームメートとともに体幹トレーニングなどの体づくりに励んできました。この春からは新型コロナの影響で思い通りの練習ができない日々が続きましたが、「また競技ができる日を信じて、限られた環境下でもできるトレーニングをしてきました。大学生活も2年目に入り、環境に慣れることができたのもこの夏からの好成績につながっているのだと思います。来年度は今年度以上の成績が残せるように、また練習に励んでいきます」と笑顔で語っています。
広川監督は、「継続したトレーニングの結果、しっかりとした体づくりができたことが好成績につながった要因だと思います」と語り、「小玉選手に限らず、選手全員にも息の長い選手になってほしいと常に考えています。目の前の大会で好成績を残したいという思いももちろん大切ですが、将来を見据えてあきらめない心を忘れずに競技と向き合ってほしい」と期待を語っていました。