東海大学海洋学部が対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力しました

海洋学部ではこのほど、外務省が推進する対日理解促進交流プログラム「JENESYS」に協力。3月16日に南アジア地域協力連合加盟国の大学生や大学院生らを対象にしたオンライン講義を行いました。同プログラムは、各国の若者に講演や文化体験を通して日本についての理解を深めてもらうと同時に、日本と南西アジア地域の連携強化につなげることを目的としています。

当日は、本学部から脇田和美教授と松下直幸さん(海洋文明学科4年次生)、ソリマン ゼヤドさん(航海工学科海洋機械工学専攻1年次生)が参加。各国から聴講する約50名を前に、脇田教授が本学の各キャンパスや海洋学部の研究、教育体制について講演し、学生2名はそれぞれの学生生活や趣味について、写真を交えて紹介しました。質疑応答後には、脇田教授が「The Ocean We Want: Lessons learnt and way forward(望ましい海とは:教訓と今後に向けて)」と題して講義。海洋酸性化や漁獲量、水質の変化などについてグラフを使って解説しながら、日本政府がカーボンニュートラルの実現に向けて計画している物流拠点「カーボンニュートラルポート」や、洋上風力発電などの取り組みを説明しました。さらに、日本で発生してきた干潟減少や水質汚染による公害病にも触れ、海洋生態系保全の重要性と課題について語りました。

プログラム終了後、脇田教授は、「JENESYSのプログラムに参加するのは今回で3回目ですが、日本に興味があり、モチベーションの高い若者と交流を深めるのはとても刺激的でワクワクします。今回の質疑応答でも、参加者はとてもパワーにあふれていて、私自身も元気をもらい、彼らから多くのことを学びました。本学の学生が参加したことも、相互にいい経験・刺激になると実感しています。今回のプログラムを通して、将来、本学への留学生が増え、国際化がさらに進展することを期待しています」と語りました。