医学部医学科が「ハワイ英会話集中プログラム」を開講しました

医学部医学科の学生を対象に3月3日から7日まで、「ハワイ英会話集中プログラム」(Intensive English Program for Medical Students)を開講しました。このプログラムは、グローバルな視点を養うとともに、英語によるコミュニケーションスキルの修得や医学英語へのアプローチ、海外での医療活動の動機付けを図ることを目的として、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に展開しているものです。今回は、本学科の1年次生から3年次生13名に加え、東邦大学および慶應義塾大学の医学部生6名も参加しました。

学生たちは、毎日午前中にHTICの教員の指導で英語による効果的なプレゼンテーションの方法を学び、各自が設定した発表テーマの内容をブラッシュアップ。スピーチの練習も繰り返し、最終日に成果を披露しました。午後のアクティビティーではハワイ大学ウエストオアフ校や聖ルカクリニックを見学し、現地の医師の講義やPBL(症例を検討する問題解決型学習)を通じてハワイの医学教育や医療の実情に関する知見を深めました。また、現地で活動する日本人医師から海外での診療活動や医療英語の学修法に関するレクチャーも受けました。

参加した1年次生(当時)は、「スピーチは“聴いてもらう”ことが目的であり、勇気と自信を持って話す大切さを学びました。授業はもちろんフリータイムにも積極的に現地の人と交流し、英語によるコミュニケーション力が高まったと感じています。医療機関の見学や講義を通じて医師の活躍の場は多様であると知り、他大学やハワイの医学生との交流も医学や語学を学ぶモチベーションにつながりました。医師としてどのような分野でどのように貢献できるかを考えながら勉学に励みます」と意欲を見せていました。

指導する谷口俊恭教授(基礎医学系分子生命科学領域)は、「意欲にあふれた積極的な学生たちが刺激し合い、より高いレベルの研修になったと感じています。準備と練習を重ねた最終日のプレゼンテーションはいずれも魅力的で、活発に質疑応答を行う姿にも感銘を受けました。ハワイの医療に触れた経験は、自分のキャリアを考える機会にもなったと思います。今後も学修を続けてさらに英語力に磨きをかけ、本学科が展開する多彩な海外研修や留学制度にも参加し、グローバルに活躍する医療人となってほしい」と期待を語っています。