医学部医学科の5年次生2名が1月9日から約1カ月間、韓国のCHA医科大学に留学しました。CHA医大は、生殖医療を中心とする最先端の研究が行われるとともに、その成果を関連病院で実践する体制が構築されており、学部生が基礎研究に触れる機会を多く設けるなど研究者の育成にも注力しています。本学部と同大学は1月に学術交流・学生交換に関する協定を締結。これを機に、初めて学生2名ずつが相互に留学しました。
本学科の2名は、CHA医大の概要や関連する病院、研究機関について説明を受け、施設を見学。その後、同大学「 Bundang Medical Center」の2つの診療科で2週間ずつ臨床実習に取り組みました。形成外科と救命救急科で実習に臨んだ久保好花さんは、「外来診療では若手医師について診療の流れや患者さんへの説明のし方などを観察し、手術室では医療チームの一員としてオペのサポートにも加わりました。特に印象に残ったのは、多職種の分業と連携によって効率的に手術が行われていることです。また、興味を持った研究に積極的に取り組む学生たちからも大きな刺激を受け、さまざまな事象に関心を持つとともに、何事にも挑戦し続けたいとの思いを強くしました」と振り返ります。
「異なる文化や習慣を持つ人々の中に身を置くことで視野が広がりました。グローバル化が進む中、これまで以上に“多様性の尊重”について考え、その意義を体感できたのも収穫です。医師の働き方改革も始まるので、今後は多職種の分業や連携による効率化にも注視し、よりよい医療をスムーズに提供できる環境づくりも視野に入れ、さらに勉学に励みたいです」と意欲を見せていました。