
医学部付属病院消化器内科の医師が、7月4日に神奈川県箱根町で開催された第35回消化器疾患病態治療研究会「研修医・専攻医アワード」セッションで症例を発表。櫻井駿医師が「最優秀演題賞」、杉本有彩医師が「優秀演題賞」を受賞しました。
櫻井医師は、「右室内心臓腫瘍による心不全を契機に発見された膵臓神経内分泌腫瘍の1例」をテーマに、膵腫瘍の心臓転移というきわめて稀な症例を報告。さまざまなCT画像やMRI画像、病理学的検査によって確定診断に導いた経緯を説明し、「鑑別に難渋しましたが、最終的に診断できたのは、消化器内科をはじめ循環器内科や画像診断科、病理診断科などの関係診療科と多職種によるチーム医療の成果です。今回の症例を通じて、東海大学医学部在学中から学んできた“全人的医療”を体験でき、その意義をあらためて実感しました」と振り返ります。
杉本医師は、「血便を契機に発見された若年男性虫垂癌の1例」と題して、CT画像から虫垂癌と診断された患者に対して実施した、手術から再発後の化学療法、緩和治療までを説明。「特殊な症例のため、過去の症例報告や論文を調べたり先生方に意見を聞いたりして、治療法について試行錯誤を重ねました。1つの疾患を、より広く深く追究する機会をくださった患者様に感謝します。今後も真摯に患者様に向き合うことを忘れず、知識と技術を磨いていきます」と意欲を語ります。
指導する鈴木秀和教授(医学部医学科内科学系消化器内科学領域、炎症性腸疾患センター長)は、「専門医を目指して研鑽中の専攻医にとって最も大切なのは、一人ひとりの患者様を丁寧に診るとともに、稀少な症例は積極的に学会などで共有し、未来の患者様のために役立てることです。今後も主体的に学ぶ姿勢を持ち続け、多様な経験を積み重ねて、常に的確な判断と寄り添う気持ちを保持できる真のプロフェッショナルを目指してほしい」と話しています。
