医学部医学科総合診療学系救命救急医学領域の教員らが、7月23日にホテルニューオータニで開催された「ドクターヘリ事業開始25周年記念祝賀会」の実行委員を務めました。この会は、2001年に運航が開始されたドクターヘリ事業のこれまでの歩みを振り返るとともにさらなる発展の基盤とするため、一般社団法人日本航空医療学会が企画したものです。上野賢一郎厚生労働大臣や消防庁の大沢博長官をはじめ、松本尚デジタル大臣、公益社団法人日本医師会の茂松茂人副会長らを来賓に迎え、救急医療に携わる医療従事者やヘリの運航に関わる企業の職員ら多数が参加しました。
当日は、実行委員長を務めた同学会の中川儀英理事(医学部医学科教授、医学部付属八王子病院)が司会を担当。冒頭で会の趣旨を説明し、「ドクターヘリで多くの命をつなぐことができたのは、本事業に関わってこられたすべての皆さまの日々の積み重ねのおかげであり、それぞれの場所での尽力の結晶です。今日は皆さまと、温かく和やかな時間を共有できれば幸いです」と開会の言葉を述べました。


続いて、同学会の猪口貞樹理事長(医学部客員教授、元・医学部付属病院長)が、主催者を代表して登壇。1995年に発生した阪神・淡路大震災を機に本格導入を目指して開始されたドクターヘリの試行事業から、全都道府県に展開するまでの歴史を振り返り、「医療従事者はもちろん、関係省庁や自治体、運航会社、認定MPO法人救急ヘリ病院ネットワーク(HEM-Net)といった多くの方々の気持ちが一つになって、国民全員が等しく恩恵を受けられる“ユニバーサルサービス”としての第一歩に到達できたというのが実感です。本事業のさらなる発展に向けて、引き続きご協力をお願いします」と語りました。その後、来賓のあいさつと乾杯に続いて参加者が歓談。ドクターヘリ運用の現状や課題、今後の展開について意見を交わす姿が見られました。
なお、伊勢原キャンパスにある医学部付属病院は、1991年に交通科学協議会(現・交通科学学会)によるドリターヘリを活用した救命救急の効果検証事業に協力。99年から2000年には厚生省(現・厚生労働省)によるその試行的事業、さらに、2002年に開始された神奈川県におけるドクターヘリの導入・運用に尽力するなど、他に先駆けて同事業に貢献してきました。現在も高度救命救急センターの医師・看護師らが同事業を牽引し、神奈川県全域と静岡県・山梨県の一部地域の救急患者に対応しています。