「BioJapan2026」に「首都圏ARコンソーシアム」の構成機関として共同出展しました

東海大学では、10月7日から9日までパシフィコ横浜で開催された「BioJapan2026」に、「首都圏ARコンソーシアム(MARC)※」の構成機関として共同出展しました。「BioJapan」は世界で最も古い歴史を持つアジア最大級のバイオテクノロジーに関するパートナリングイベントです。本学からは医学部と工学部の研究者が、医学研究を支える技術や新たな治療法につながる研究シーズをポスター発表しました。

医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域の大塚正人教授(総合医学研究所)は、遺伝子の機能解析や疾患モデルの作製、創薬開発などに広く用いられる遺伝子改変マウスを、高効率で作製できるゲノム編集技術「PITT法」を紹介。これを進化させた「i-PITT法」の特長や、本手法を用いた多様な遺伝子改変マウス作製への展開について説明しました。

同じく分子生命科学領域の福田篤准教授(総合医学研究所)は、女性iPS細胞のみに起こるX染色体の不活性化異常(2つのX染色体の一方の働きを抑えて遺伝子量を適正に補正する機能の異常)を正常化する技術を紹介。本技術を用いて、より生体に近い状態の女性iPS細胞を作製し、疾患モデルや創薬の研究資源として提供するといった展望を発表しました。

工学部機械工学科の葛巻徹教授(マイクロ・ナノ研究開発センター)は、ヒトのさまざまな臓器を構成するコラーゲン線維の形状や構造が、力学的な働きによって変化するという研究成果を報告。多様な臓器に応じたコラーゲン組織の形成を可能とする汎用性の高い基盤技術を確立するための、力学場と組織形成条件に関する研究を紹介しました。

ブースには連日、多くの研究者や製薬企業の社員らが訪れ、研究の詳細や実用化への展望について意見を交わしていました。

※出展課題と研究代表者は以下のとおりです。
【研究①】
研究課題名(日):PITT法の展開:部位特異的組換え酵素を用いた標的トランスジェニックマウス作製
研究課題名(英):Advances in PITT: Site-Specific Recombinase-Mediated Generation of Targeted Transgenic Mice
研究代表者:大塚 正人(医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域 教授)
      三浦 浩美(医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域 講師)

【研究②】
研究課題名(日):X染色体をリセット:女性iPS細胞のエピゲノム正常化による多様な応用展開
研究課題名(英):Reset the X: Restoring Epigenetic Integrity to Enable Diverse Applications in Female Human iPSCs
研究代表者:福田 篤(医学部医学科基礎医学系分子生命科学領域 准教授)

【研究③】
研究課題名(日):「細胞をどう動かすか」から「組織がどう形作られるか」へ ―Cell-centered mechanobiology から、力学場とECMの相互作用によるコラーゲン線維組織の形成過程へ―
研究課題名(英):“How to Move Cells” to “How Tissues Take Shape”―From Cell-Centered Mechanobiology to the Formation of Collagen Fiber Architecture Through Mechanical Field–ECM Interactions―
研究代表者:葛巻 徹(工学部機械工学科 教授)

※首都圏ARコンソーシアム(Metropolitan Academic Research Consortium:MARC)
首都圏の私立大学をはじめとする臨床研究機関が連携・協力関係を結び、アカデミアの基礎研究の成果を実用化につなげる非臨床・臨床一体型の橋渡し研究体制の構築、人材の育成、情報の共有等を図ることを目的として2017年1月に発足。22年4月に一般社団法人化されています。

公式ホームページ
https://marc-med.org/