医学部付属病院が「尿からわかる身体の一大事」をテーマに市民公開講座を開催しました

伊勢原キャンパスの医学部付属病院では10月17日に松前記念講堂で、市民公開講座「尿からわかる身体の一大事」を開催しました。当院腎泌尿器科の医師3名が、前立腺がんや前立腺肥大症、過活動性膀胱、尿路結石症の症状や最新の診断・治療法について講演。近隣住民や医療従事者、医学部の学生ら約130名が聴講しました。

当日は、本診療科の小路直診療科長(医学部医学科教授)のあいさつに続き、大瀧達也医師(同助教)が登壇。前立腺肥大症と過活動性膀胱の膀胱の症状と検査・診断法、薬や手術による治療、生活上の留意点を説明しました。また、本診療科が今年度に開始した、前立腺摘出後の尿失禁を緩和するための治療「人工尿道括約筋植え込み術」とその効果についても紹介しました。

小路科長は、前立腺がんのPSA検査や、がんの位置や大きさをより正確に特定できる診断法「核磁気共鳴画像―経直腸的超音波画像融合画像ガイド下生検」の特徴を説明。手術支援ロボットを用いた高精度で安全な低侵襲手術や、排尿や性機能を可能な限り温存できる治療として小路科長が初めて日本に導入した「高密度焦点式超音波療法(HIFU)を用いた前立腺がん標的局所療法(フォーカルセラピー)」を、動画を用いて解説しました。

最後に杠総一郎医師(同)が、尿路結石症ができる仕組みや痛みの原因、速やかに受診すべき危険な兆候を説明。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的尿管結石破砕術(TUL)、経皮的腎結石破砕術(PNL)といった石を砕く手術の特徴と、再発予防の留意点を概説しました。さらに、当院がこのほど尿路上皮がんに対して導入した、内視鏡を用いたレーザー治療についても紹介しました。

各講演後には会場から多くの質問が寄せられ、登壇者が丁寧に回答しました。終了後には小路科長が、「当診療科は、病気を治すだけでなく、生活の質を保てるよう可能な限り機能を温存することを目指し、さまざまな治療を安全に受けていただける体制を整えています。引き続き、皆さんの健康に貢献できるよう努めていきます」と結びました。