医学部看護学科が「2022年度海外研修説明会」を、4月14日にオンラインで開催しました。国際的視野を養うことなどを目的として本学科が開講している「ハワイ語学研修」「デンマーク研修」「メイヨクリニック研修」と、東海大学の海洋調査研修船「望星丸」で諸外国を訪問する大学独自の教育プログラム「海外研修航海」への理解を深めてもらおうと実施したものです。当日は、本学科の国際交流委員長を務める庄村雅子教授と望月好子教授、手島芳江講師が各研修の目的や概要を紹介。1年次生から3年次生12名が参加しました。
「ハワイ語学研修」は1、2年次生が対象で、8月下旬から9月にかけての10日間、アメリカ・ハワイ州にあるハワイ東海インターナショナルカレッジを拠点として、看護基礎英語を中心に学習します。ネイティブ講師による授業や学習の成果を披露するプレゼンテーション、ホームステイを通じて英語力の向上を図るとともに、医療関連施設の見学や現地のナース・プラクティショナーとの交流を通じて、アメリカにおける最先端の医療・看護についても学びます。
2、3年次生が対象の「デンマーク研修」は、これまで医学科の学生らと合同で実施していましたが、今年度から看護学科の単独プログラムに変更。ヴェズベックにある東海大学ヨーロッパ学術センターを拠点に、8月から9月にかけて2週間程度で実施する計画です。本学科と学術協定を締結しているデアコネス大学、VIAユニバーシティカレッジの看護学生との交流や医療福祉関連施設の見学、病院での看護実習体験を通じて、“福祉先進国”といわれるデンマークの医療福祉制度について学ぶとともに、多様な視点から看護職の役割について考えます。
アメリカの医療を実践的に学ぶ「メイヨクリニック研修」は3、4年次生が対象で、2月から3月の16日間にわたって実施します。前半はアイオワ州にあるルーサーカレッジ看護学部の授業に参加して学生と交流。後半は先進的な医療で世界的に評価の高いミネソタ州のメイヨクリニックで同カレッジの学生の病院実習を見学し、医療現場を体験します。同クリニックで研修を受けられるのは、日本では東海大学と慶應義塾大学の学生のみとなっており、TOEIC450点以上が必要になるなど、英語、看護学ともに十分な事前学習が求められます。
全キャンパスの学生が対象の「海外研修航海」は、2月から3月の約5週間にわたって南太平洋を巡ります。寄港地の学生との交流や船上スポーツ大会などのアクティビティーを通じて異文化理解や環境保護、協調性の大切さなどを学び、学部をこえて“生涯の友”と呼べる仲間に出会う機会にもなっています。
全研修の説明終了後、庄村教授が学生からの質問に回答。「新型コロナウイルス感染症の影響により、2年間、現地での研修を実施できませんでしたが、今年度は世界情勢や感染状況を見極めながら、十分な安全対策を講じた上で実現したいと考えています。万一、渡航できなくなった場合でもオンラインによる研修を検討していますので、ぜひ積極的に参加してください」と呼びかけました。