医学部看護学科が2年次生を対象に「医療接遇講座」を実施しました

医学部看護学科が7月22日に伊勢原校舎で、2年次生を対象とした「医療接遇講座」を実施しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により1年次生のときに医療機関での実習ができず、このほど初めて医療現場で学ぶ2年次生に、現場で求められる接遇の基本を身に付けてもらおうと開いたものです。44名が参加し、ANAビジネスソリューション株式会社の客室乗務員の経験を持つ講師から、医療接遇のポイントや実習への心構えについて学びました。

前半の講義では、講師より「実習生も医療従事者の一員であり、患者さんやご家族に安心感や信頼感を持っていただくことが重要であり、実習中だけでなく、実習施設内や通学で公共交通機関を利用する際の言動にも留意が必要である。」との日常から意識づけについての話がありました。また、「あいさつ」「返事」「メモを取る」といったコミュニケーションを円滑にするためのポイントや、相手に清潔だと感じてもらえる身だしなみについても説明があり、「接遇においては相手を大切に思う気持ちが大切です。患者さんの変化に気づき、その思いやつらさを想像して、自分から行動することが求められます。」と話がありました。後半は、あいさつやお辞儀のし方、患者さんやスタッフに説明する際の留意点について説明を受け、2~3名のグループで実践しました。

講義を受講した学生は、「相手の気持ちを汲み取る大切さは授業でも学習しましたが、その意義をあらためて認識できました。“あなたに関心を持っています”という思いを相手に伝えるための方法を学べたので、実習に生かします」とコメント。率先して声を出すなど積極的に参加した別の学生は、「なにげなく使っていたアルバイト言葉に誤りがあると気付けたことも収穫です。患者さんやスタッフに信頼してもらえる態度や言葉遣いができるよう、日ごろから意識したい。」と話していました。最後に本学科就職委員長の望月好子教授が、「今日の学びを忘れずに実習に臨んでください。実り多い実習になることを期待しています。」と激励しました。