医学部医学科が4年次生を対象とした白衣授与式を行いました

医学部医学科では9月2日に伊勢原校舎で、4年次生を対象とした白衣授与式を行いました。秋学期からスチューデント・ドクター(SD)として医療機関で基礎臨床実習やクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)に臨む94名が、プロフェッショナリズムに則した行動や守秘義務の順守を誓約。森正樹医学部長や医学部付属病院の渡辺雅彦病院長、医学科同窓会である星医会の谷口佳浩会長らが激励し、白衣を授与しました。

初めに森学部長が、「皆さんは、確実で十分な知識を身に付けるとともに、病を自分の目で見ること、病を抱えた患者さんを診ること、さらには患者さんのご家族の気持ちを慮ることを学ばなければなりません。同時に、医師や看護師、検査技師、薬剤師、事務職員といった多くの職種の医療へのかかわりや連携についても学び、お互いに理解し、尊敬し、協力し合う気持ちを養ってほしいと願っています。今後の活躍に期待しています」とあいさつしました。続いて、渡辺病院長が、「SDであっても白衣を着ていれば、患者さんやそのご家族からは医師と同様に見られることを忘れず、医療人としての自覚を持って臨床実習に取り組んでください。医師には、高い倫理感と優れた人間性が求められます。院内外での振る舞いにも十分に注意してください。実り多い実習になるよう祈念しています」と激励。谷口会長は、「皆さんが手にした白衣の1枚は、星医会からのプレゼントです。身に着ける際は先輩方の期待を思い出し、実習に励んでください」とエールを送りました。

さらに、川田浩志副学部長(医学科長)、伊勢原教育計画部の濵田昌史部長も励ましの言葉を送り、情報システム部の小川吉明部長は守秘義務の順守といった実習の心構えについて説明しました。その後、学生たちが誓約書に署名。渡辺病院長と谷口会長が白衣を、森学部長と川田副学部長はSD認定証を、一人ひとりに手渡しました。また、医学科保護者会からも記念のボールペンが贈られました。

最後に、学生を代表して水書史稔さんが登壇。「クリニカルクラークシップでは、患者さんの立場に立って物事を考え、判断しながら学ぶ姿勢を大切にするとともに、チーム医療の重要性やコミュニケーションの必要性を再度認識し、自らが果たすべき役割を見出していきます。そうした経験によって、東海大学医学部が目指す、“知識・技能・創造性と豊かな人間性を兼ね備えた良医”に近づけると信じ、実りある臨床実習にしていきます」と決意の言葉を述べました。