医学部看護学科がハワイ語学研修を実施しました

医学部看護学科では8月31日から9月10日まで、ハワイ語学研修「Nursing English Program」を実施しました。国際的な視野を持つ看護職者の育成を目指し、医学・看護英語の習得や英語による看護コミュニケーション能力を養うことを目的として、選択科目「国際看護研修(ハワイ)」として開講しているものです。1年次生10名が、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)を拠点に英会話などの学習に取り組みました。

学生たちは、HTICの講師からアメリカやハワイの文化、歴史などに関するレクチャーを受け、英語でディスカッション。スピーチの授業では、原稿やスライドをブラッシュアップするとともに効果的な話し方を学んで練習を繰り返し、その成果を最終日に発表しました。また、現地の医療機関で働く看護師の講義により、アメリカの保健医療制度や看護実践について学習。さらに、HTICやハワイ大学の学生との交流、ホームステイを通じて、英語によるコミュニケーション力の向上を図るとともに異文化理解を深めました。

「付属相模高校時代にこの研修を知り、ぜひ参加したいと思っていた」という森田更紗さんは、「グローバル化が進む中、言語や文化が異なる人々にも適切に対応できる看護師を目指し、英語力を伸ばしたい」と考えて受講。「スピーチの授業では、言い回しやジェスチャーなど、自分の考えをより明確に伝えるための表現方法を学べました。また、現地で働く3人の看護師さんの講義からは、海外で働く意義や、一定の診察・治療行為ができるナースプラクティショナーの責務といったアメリカの医療・看護制度について知ることができ、視野が広がりました。現地の学生やホームステイ先の家族との交流により、たとえ完璧な英語でなくても、“伝えたい”という強い思いがあればわかり合えると体感できたことも収穫です。今回の成果を、国際的に活躍できる看護師を目指すための通過点の1つとして生かし、勉学に励んでいきます」と意欲を見せていました。

指導する庄村雅子教授は、「新型コロナウイルス感染症の影響により、現地研修は3年ぶりとなりました。コロナ禍ではありましたが、HTICのスタッフが私たちを歓迎し、さまざまなアクティビティーを取り入れるなど工夫を凝らした授業を展開してくださったおかげで、大変有意義な研修になりました。協力してくれた学内外の皆さんに感謝します。最初は緊張していた学生たちが、“英語で自分の意思を伝え、相手の思いを受け止める経験”を重ねることで自信を深め、積極的になっていく過程を目の当たりにし、対面で学び、語り合う意義をあらためて実感しました。英語ができれば、世界の医療従事者らと交流し、多様な文化や医療、看護についてより広く学ぶことがきます。学生たちには、今後も国際看護への関心を高めるとともに英語の学習を継続し、本学科が展開しているデンマークやアメリカ・メイヨクリニックでの研修にも参加してほしい」と話しています。