看護師キャリア支援センターが、10月14、15日に東京都江東区のTFTホールで開催された第24回日本救急看護学会学術集会の事務局を担当しました。本センターの剱持功課長が会長を務め、センター職員をはじめ、医学部の教員や学生、医学部付属病院の看護師らが運営をサポートしました。
初日には剱持課長が、「救急看護における成果の探究」をテーマに講演。自らの経験を振り返りながら、臨床実践、管理、教育、研究、成果の判定といった多様な視点から救急看護について考察し、「看護実践の目的や質、効果などを患者さんに明確に説明し、納得してもらうことができて初めて“看護の成果”になる」と述べました。続いて、医学部医学科の猪口貞樹客員教授(元・医学部付属病院高度救命救急センター所長)が「救急医療の“これまで”と“これから”」と題して基調講演。フランス革命時に始まった救急医療システムの歴史的変遷と日本における救命救急医療の現状について解説し、「2030年に本格化するといわれる人口減少社会と、突発的に発生する可能性がある大規模災害やパンデミックなどを見据え、救急医療体制を考えていかなければならない」と語りました。このほか、医学科の守田誠司教授、看護学科の櫻井大輔助教が教育講演に登壇し、医学部の教員や医学部付属病院の看護師らがシンポジストや講演の座長を務めました。
看護学科の学生も、両日で延べ約30名が受付係や誘導係として運営をサポート。誘導を担当した学生は、「学会は初めてで緊張しましたが、笑顔で丁寧な対応を心がけました。学生のうちに学会の雰囲気を体感できて貴重な経験になりました」と話していました。運営スタッフや参加した会員からは、「学生たちの対応が素晴らしかった」との声が聞かれました。剱持課長は、「会場で参加者に配布したコングレスバッグを長く使える布製にし、伊勢原市近隣の福祉作業所の皆さんに本学術集会のロゴマークを縫い付けてもらうなど、SDGsにも配慮しました。どの企画も盛況で活発な議論が展開され、充実した会となりました。東海大学の関係者はもちろん、協力してくださった多くの方々に感謝します」と話していました。
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