菅生高校中等部の生徒を対象とした「キャンパス見学会」を開催しました

伊勢原キャンパスでは8月23日に、東海大学菅生高校中等部の生徒を対象とした「キャンパス見学会」を開催しました。医学部医学科の教員らが、医師や研究者の仕事、本学科の教育の特徴、入試制度などを紹介し、施設を案内することで、進路について考える機会にしてもらおうと実施したものです。医学難関大コースの1年生から3年生49名が参加しました。

当日は、メディカルサイエンスカレッジオフィス(MSCO)の職員によるオリエンテーションに続き、本学科卒業生で医学部付属病院に勤務する津田万里准教授(専門診療学系緩和医療学領域)が講演。医学科のカリキュラムをはじめ、付属病院におけるクリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習)、多彩な海外留学・研修制度といった教育プログラムについて説明しました。また、医師を目指した理由や仲間と共に勉学に励んだ学生生活、現在の仕事についても紹介し、「皆さんと一緒に患者さんのために働ける日を楽しみにしています」と語りかけました。

その後、メディカルサイエンスカレッジ(伊勢原研究推進部)の穂積勝人部長(基礎医学系生体防御学領域教授)が医学研究について説明。ヒトの全ゲノム解析への貢献や白血病患者への日本初の骨髄移植といった本学科が他に先駆けて取り組んできた研究を紹介し、「常に“なぜだろう”と考える視点を持ち続けてください。分からないことを明らかにしていくという研究の面白さを皆さんと共有できたらうれしく思います」と語りました。続いてMSCOの岡田義則課長が、学園のスケールメリットを生かした医理工連携による研究や、教員・学生らが共同で使用できる最新の研究機器を備えた生命科学統合支援センターの概要を紹介。本センターの技術職員が、「核酸・タンパク質実験」「顕微鏡を使った診断や研究」「動物実験って何のため?」「バイオインフォマティクス〜AIと医学の関わり~」をテーマに講義した後、センター内を巡りながら、DNAの配列を調べる次世代シーケンサーや遠隔操作ができる透過型電子顕微鏡などを紹介しました。その後、MSCOの職員が医学部付属病院の手術室、ドクターヘリ、図書館を案内。最後に入試制度について説明しました。

参加した生徒たちは、「顕微鏡の画像がきれいでびっくりしました」「これまで意識したことがなかった研究者の仕事にも興味が湧きました」「病気を治すだけでなく患者さんの痛みや苦痛を和らげるのも医師の仕事だと分かりました。病院も見学させていただき、医師を目指そうという気持ちが強くなりました」と感想を話していました。