「東海大学看護研究会第12回学術集会」をオンラインで開催しました

「東海大学看護研究会第12回学術集会」を、9月17日にオンラインで開催しました。本研究会は、学校法人東海大学の看護教育機関と医学部付属病院機関の教員や看護職者が連携促進と学園全体における看護の質向上を図るため2011年に創設。毎年学術集会を開いています。今回は付属東京病院が事務局を務め、「未来へのバトン~withコロナ 変えるべきこと、変えてはならないこと~」をテーマに実施。医学部看護学科と医学部付属3病院(付属病院、東京病院、八王子病院)、看護師キャリア支援センターの教職員ら約200名が参加しました。

初めに、大会長を務めた付属東京病院の鈴木秀美看護部長が、「基調講演やシンポジウムを通じて自分の看護観を振り返るとともに、コロナ患者のケアによって見えてきた課題を共有し、今後に生かしたいと考えて企画しました。看護職には、少子・超高齢・多死社会にどう立ち向かうかという重要な課題が課せられています。本会が、看護職の役割について考え、専門性を発揮するための羅針盤になることを願っています」と開会の言葉を述べました。その後、6名が研究成果を発表し、活発な質疑応答を交わしました。

続いて、聖路加国際大学准教授で認定NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン理事を務める射場典子氏が、「患者の語りに耳を傾けることから患者主体の医療の実現を目指す」をテーマに基調講演。自身のがん治療の体験や、患者の語りを熱心に聴いて受け止め、「患者主体の医療」の実現を目指すディペックス・ジャパンとの出合いを振り返り、団体の活動を紹介しました。また、聖路加国際病院におけるピープル・センタード・ケアの取り組みとその成果についても説明し、「患者さん主体の医療は、患者さんの語りに耳を傾けることから始まり、その語りは看護実践の根拠になります」と結びました。

「コロナを乗り越えた先にみえたもの」と題したシンポジウムでは、医療法人救友会湘南伊勢原クリニック院長の阿部智史氏と、「おとなとこどもの訪問看護」看護主任の淺井剛氏が、大学病院とクリニック、訪問看護師が協力して在宅療養中に新型コロナ感染患者に対応した事例を紹介。八王子市保健所保健対策課主査で保健師の小坂太朗氏は、コロナ禍における保健師の活動や市内の関係機関と連携した感染患者への対応について説明し、医学部付属東京病院の山川信子看護主任は、都内初のコロナ専用病院としてのさまざまな取り組みを振り返りました。最後に、参加者も含めてディスカッションしました。

全プログラム終了後に、来年度の学術集会で大会長を務める付属病院の横田弘子看護部長があいさつ。「看護師は、個々の患者さんの生き方や人生を支える役割を担う存在だとあらためて認識しました。次回の学術集会でも、これから求められる看護や病院の在り方について、皆さんと共に考えたいと思います」と閉会の言葉を述べました。