医学部医学科の1年次生が生命科学統合支援センターで基礎医学実験を体験しました

医学部医学科1年次生が8月から9月にかけて、伊勢原キャンパスにある生命科学統合支援センター(※)で基礎医学実験を体験しました。この取り組みは、良医になるための第一歩として医学部と付属病院における診療、基礎医学研究について学ぶとともに、医学生として求められる立ち振る舞いや社会的責任などを再認識するために開講している科目「早期医学実習」(夏期実習)の一環として実施しているものです。学生たちは、2名ずつのグループに分かれ、センターの技術職員の指導を受けながら「分子化学入門」「細胞組織化学入門」の実験に取り組みました。

「分子化学入門」では、マウスから抽出したDNAの濃度やPCR反応、シーケンスデータを確認したり、タンパク質を抽出・染色して観察したりする実験を体験。「細胞組織化学入門」ではマウスの血液細胞の数や濃度の算出、抗原抗体反応を確認したほか、臓器から組織を採取して電子顕微鏡で観察するといった実験に臨みました。

学生たちは、「生体から分子レベルまでの一連の実験を自分の手で行うことで、知識がつながり理解が深まりました。ピペットなどの器具がスムーズに扱えるようになったこともうれしい」「最先端の顕微鏡がすべてパソコン操作で驚きました」「実験は想像していたよりも繊細で時間がかかるものだと分かりました」などと振り返っていました。また、「実習を通じて、基礎医学の知識が臨床のレベルアップにつながると実感しました。1年次で医学研究を体感できてよかったです。今後は基礎研究や臨床研究にも興味を持って学修していきたい」と意欲を話していました。

※生命科学統合支援センター
生命科学分野の研究者や学生が共同で利用できる約200台の大型・高額機材や設備を所有し、「蛋白質」「動物」「細胞組織」「核酸」「情報」の分野におけるエキスパートの技術職員が本学全体の研究サポートや医学部・大学院医学研究科等の教育支援に従事しています。
ホームページ:http://gijutsu.ihs.u-tokai.ac.jp/