医学部看護学科の吉川教授らのゼミナールに所属する学生が「世界メンタルヘルスデー」のピーアール動画を作成しました

医学部看護学科精神看護学領域の吉川隆博教授(医学部副学部長)らのゼミナールに所属する4年次生が、10月10日の「世界メンタルヘルスデー」をピーアールする動画を作成。1日に動画サイトTikTokで公開しました。世界メンタルヘルスデーは、世界精神保健連盟が1992年に開始し、世界保健機関もサポートする国際的な記念日です。メンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的としており、日本では特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン(SRJ)が2011年から普及啓発イベントを展開しています。

学生たちは、「メンタルヘルスデーの存在を若者にこそ知ってほしい」との吉川教授の言葉を受けて、同世代に向けた動画の作成を開始。メンタルヘルスデーの目的や意義を学ぶとともに若者に注目してもらうためのアイデアを練り、イラストが得意な友人の協力を得ながら、イメージや音楽、キャッチコピーの有無、動画の長さといったさまざまな視点からブラッシュアップを重ね、8作品を完成させました。

メンタルヘルスデー当日には、東京タワーをイメージカラーにライトアップする「世界メンタルヘルスデー2023 シルバー&グリーンライトアップ点灯式」に、日本精神科看護協会会長を務める吉川教授とともに参加。吉川教授は、厚生労働省障害保健福祉部長の辺見聡氏ら5名とともに点灯ボタンを押すスイッチャーも務め、来賓としてあいさつしました。

学生たちは、「患者さんに対する差別や偏見をなくすため、精神疾患や精神障害について正しく理解するとともに、それを広める大切さを学びました」「政府や企業、関連団体の努力によってメンタルヘルスに関する活動が続けられてきたことを知り、“普及啓発に若者の力が必要”という吉川先生の言葉の意味を実感しました」と振り返っていました。また、「式に参加された方の体験談から、医療者が患者さんを突き放す時代があったと知って衝撃を受けました。そうした考えを変えていく活動に積極的に関わりたい」「患者さんの思いを受け入れ、共に考えていく看護師になろうと思います」「まずは“自分の心について考える日”として紹介するなど、身近に感じてもらえるところからメンタルヘルスデーについて伝えたい」と意欲を見せていました。

吉川教授は、「若者に対するアピールや普及啓発活動には、学生の発想や感覚が必要だと考えていました。初めて学生と協働できただけでなく、本学科の精神看護学領域全体で取り組めたことをうれしく思います。今後は複数の学年で協力するなど、継続的でより活発な啓発活動を展開していきたい」と話しています。

※学生が作成した動画は下記URLからご覧いただけます。
https://www.tiktok.com/@mhpublicawareness?is_from_webapp=1&sender_device=pc