大学院医学研究科先端医科学専攻の嶽石あやさんが「涙活」に関する講演会を企画・実施しました

大学院医学研究科先端医科学専攻(博士課程)2年次生の嶽石あやさんが10月24日に、講演会「涙活(るいかつ)でストレスと上手に付き合う」を伊勢原キャンパスで開催しました。このイベントは、嶽石さんが本学の「松前重義記念基金自己研鑽奨学金(※)」を活用して企画・実施したものです。当日は、意識して涙を流す「涙活」によって人々の心の健康をサポートする感涙療法士の吉田英史氏が講演。本研究科や医学部、看護師キャリア支援センターの学生や教員らが聴講しました。

講演に先立ち、嶽石さんが開催の経緯を紹介。自らが不眠などのメンタルの不調を克服しようと模索する中で、吉田氏が提唱する涙活の実践によって心の健康を取り戻した経験を振り返り、「自分の力で簡単に気持ちを楽にできる方法なので、ぜひ多くの人に知ってほしいと考えました。皆さんが涙活によってストレスから解放され、軽やかで幸せな毎日を過ごせるよう願っています」とあいさつしました。

吉田氏は、「涙活とは能動的に泣くことで心のデトックスを図る活動」と述べ、涙を流すことでストレスが解消される理由や、免役力が高まるといった効果について説明。また、「特に効果があるのは感動して流す涙です。今日は皆さんに泣いてもらい、どんな気持ちになるかを感じていただきます」と語り、参加者は、家族や恋愛、ペットなどをテーマとした絵本の読み聞かせや動画の観賞による涙活を体験しました。吉田氏は最後に、「自分が泣けるツボを見つける」「部屋を暗くする」「アロマをたく」といった涙活のコツを紹介し、「涙が出たら我慢せず、泣くのに集中するのがポイントです。週1回程度の涙活を習慣づけて、ストレスフリーな生活を送ってください」と語りかけました。

参加者は、「業務に追われる日々で泣くことを忘れていたような気がしますが、驚くほど涙が出ました。自分はまだ何かに感動できるのだと気付けたこともうれしかったです」「思いのほか号泣してしまったのですが、今は清々しい気持ちです。泣くのは恥ずかしいことでも悪いことでもなく、心の健康を保つために必要なのだとわかりました」「一人で簡単に心を整えられる方法なので、ぜひ実践したい。自分のメンタルヘルスはもちろん、学生の指導やサポートにも役立てたいと思います」と感想を話していました。

※松前重義記念基金自己研鑽奨学金
文化、スポーツ、社会、ボランティアなどの活動分野において優れた計画をもち、その実現に努力している学生が計画を達成できるよう支援する奨学金制度。