日本生涯スポーツ学会第20回大会の「ポスター発表(大学院生部門)」で最優秀賞に選ばれました

大学院体育学研究科1年次生の宇野真里子さんが、11月24日に沖縄県・名桜大学で行われた日本生涯スポーツ学会第20回大会の「ポスター発表(大学院生部門)」に参加し、最優秀賞に選出されました。同学会は、生涯スポーツの学術研究や現場実践との相互交流・連携を図り、発展に寄与することなどを目的としています。

宇野さんは、「講義主体のインセンティブ付き健康運動教室でも体力や睡眠は改善する」をテーマに発表しました。講義形式の運動指導とウォーキング事業を掛け合わせ、歩数に合わせてポイントが貯められるインセンティブ形式の健康づくり促進事業を行う伊勢原市と協力し、指定のポイントを貯めると食料品などと交換できる事業を約半年にわたって実施。直接的な運動指導がなくても、下肢筋力の強化や睡眠の質改善につながることを明らかにしました。受賞について、「賞をいただけると思っていなかったので驚きましたが、この結果を糧にもっと頑張ろうと気持ちが引き締まりました」と語ります。また、「体育・スポーツの分野では、現場で運動を指導する人と研究者との間で隔たりができてしまいがちです。健康に関する情報はメディアや口コミで誤った内容が伝わってしまうことがあります。将来は研究者としての知見や情報を持ちながら、指導者として科学的根拠に基づいた指導ができるようになりたいと思っています」と意気込みます。

指導にあたる野坂俊弥教授は、「国の政策でも国民に対する日常的な運動の推進に力を入れていますが、効果的なアプローチをしていかないと根付きません。そんな中で、今回宇野さんが取り組んだテーマは斬新で有効なアプローチになると感じています。生涯スポーツの分野では、東京五輪開催後の運動離れが危惧されているので、こうした新しい感性を大事にしていきたい」と評しました。

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