日本オリンピック委員会(JOC)会長で本学の山下泰裕副学長(スポーツ・一貫教育担当)がこのほど、国際オリンピック委員会(IOC)の新委員に推薦されることが決定しました。IOCが12月5日に行った、スイス・ローザンヌでの理事会最終日の審議で決まったものです。来年1月に同地で開かれる総会で決定します。
現在の日本人委員は国際体操連盟(FIG)会長で本学卒業生の渡辺守成氏のみで、来年7月に控えた東京オリンピック・パラリンピック開催を前にIOCとのパイプ強化のため日本人2人目の委員待望論も出ていました。山下副学長は東海大学体育学部武道学科卒業。大学院体育学研究科を修了後の1984年に開かれたロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルに輝き、同年10月に国民栄誉賞を受賞しました。85年の現役引退後は本学教員に着任し、男子柔道部監督などを務めて後進の指導に当たってきたほか、学校法人東海大学理事や本学副学長として大学運営にも従事してきました。また、国際柔道連盟理事といった要職を歴任し、2013年にJOC理事、17年には全日本柔道連盟会長やJOC常務理事、選手強化本部長にも就任。19年6月からJOC会長を務めています。