スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津准教授が付属甲府高校の「東海大学特別講座」で講師を務めました

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津克哉准教授が2月22日に、付属甲府高校の「東海大学特別講座」で講師を務めました。この講座は、同校の特進コースBに通う1年生40名が東海大の教員による授業を受け、3年間で幅広い視野や考え方などを培うことを目的としています。今回は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、オンラインで実施しました。

大津准教授は、「スポーツ科学への誘い―『東京2020大会』を総括する―」と題して講義しました。初めにオリンピックの基礎知識について、「開催地はどのように決まる?」「開会式で最初に入場する国はどこ?」「開会式に必ず登場する鳥の種類は?」といったクイズ形式で紹介。また、古代オリンピックの歴史や、「近代オリンピックの父」と称されるピエール・ド・クーベルタンが世界平和の実現に向けてオリンピックの開催を提唱した経緯や、「オリンピックバリュー(価値・精神)」として掲げられている「エクセレンス(卓越性)」、「フレンドシップ(友情)」、「リスペクト(敬意)」の意図を解説しました。続いて、大津准教授の専門分野である「スポーツと環境」をテーマに講義。「地球温暖化によって、夏のスポーツでは熱中症のリスクが年々上がり、冬のスポーツでは雪不足に悩まされている地域があります。近年は異常気象も多く、2019年には大型台風の影響を受け日本で開かれたラグビーワールドカップの試合が中止になったこともありました。一方で、競技場の建設により自然が破壊されてしまうなど、スポーツが環境にとっての加害者となる場合もあります」と事例を交えて解説し、プロスポーツチームやスポーツメーカーが取り組む環境保全活動などを紹介しました。また、持続可能性に配慮し東京五輪で導入された電気自動車、聖火への水素ガス使用、一般市民にプラスチックごみのリサイクル協力を得て表彰台を作成した「みんなの表彰台プロジェクト」などを紹介し、スポーツを通じた環境保全への理解を促しました。