スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津ゼミが「Sport Policy for Japan2022」で受賞しました

ウェルネス カレッジオフィス

体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の大津克哉准教授のゼミナールが、10月29、30日に神奈川大学みなとみらいキャンパスを拠点にオンラインでも開催された「Sport Policy for Japan2022(スポーツ政策学生会議2022/SPJ2022)」(主催=スポーツ政策学生会議企画委員会、日本スポーツ産業学会)に出場。協賛社特別賞(Forum8デジタル賞)を受賞しました。SPJは、日本のスポーツの現状や将来について問題意識を持つ全国の学生が政策への提言を持ち寄り、研究成果を発表し議論する場として2011 年から毎年開催されているものです。今年は、22大学53チームが参加しました。

大津ゼミに所属する学生12名は「メタバースを活用したサステナブルライフへの提案-脱炭素社会の実現に向けたアプリで始める意識改革-」をテーマに発表。初めに、地球温暖化のよる地球環境の変化やそれに伴うスポーツ場面での影響、解決に向けて手軽に行える取り組みとして「フードロス削減」を紹介するとともに、新型コロナ禍以降の20代の身体活動量が減少している現状を説明しました。続いて、本学の体育学部生を対象に行ったアンケート結果から、環境問題やフードロスに関心を持っていても具体的な行動に移せていない人が多い状況に着目し、身体活動を増やし、持続可能な未来へ向けた新しいサステナブルライフの実現を目指す方法として、メタバース(仮想空間)を活用したアプリ運用を提案しました。物理的な制約がないメタバースを用いることで、どこからでも環境保全活動に参加できるだけでなく、非日常体験ができるため多くの参加者が見込める点や、仮想空間で使えるポイントを実際に行った身体活動に応じて付与し、マルシェ(市場)で食品と交換できる仕組みにすることで運動不足も解消できる「サスティナブルサイクル」の取り組みを提案しました。

ゼミ長を務める平澤涼乃さん(3年次生)は、「皆で議論する中で、社会に出る前に考える力や成し遂げる難しさをあらためて学ぶことができました。賞に選ばれるか不安な部分もありましたが、ソフトウェアの開発を行う協賛企業に興味を持っていただけたことはとてもうれしく、自分たちの発表内容への自信にもつながりました。今回考案した政策はSPJで発表して終わりではなく、学内の環境サステナビリティ研究所(TRIES)に働きかけて実現できればと考えています」と意欲を見せていました。

指導にあたった大津准教授は、「ゼミのメンバーの中には、大学の行事で多忙な学生もいましたが、しっかりとコミュニケ―ションをとり時間を見つけて、発表に向けて準備していました。学生たちが考えた、メタバースという先進技術による新しいアプローチが評価されてうれしく思います」と話しています。