オーストリアでスキー技術や文化を学ぶ海外実習を行いました

体育学部では2月24日から3月6日にかけて、オーストリアにあるスキーアカデミー・サンクトクリストフ校を拠点にした海外実習を行いました。学部共通科目「海外アウトドアスポーツ理論及び実習1・2」と一般体育開講科目「海外アウトドアスポーツ1・2」の中で実施したもの。新型コロナウイルス感染症の拡大により3年ぶり24回目の開催となった今回は、体育学部の学生3名と健康学部・観光学部・工学部からそれぞれ1名の計6名が参加しました。

オーストリアはスキーの国際大会で毎年多くのメダリストを輩出しており、サンクトクリストフ校は、世界一流のインストラクターが数多く在籍する「スキー技術の発信地」と称されています。本学が1984年にウィーンに「東海大学松前武道センター(現・ウィーン市立松前武道センター)」を開設し、柔道や剣道など武道の普及とスポーツ・文化交流を展開したことをきっかけに、同校と長年にわたって協力関係を築いています。今回の実習では、同校のインストラクターからスキー技術や指導法などを学んだほか、広大なスキーリゾートで「アールベルグ」のゲレンデを1週間かけて、約300km滑走しました。

参加した佐野成泉さん(体育学部3年次生)は、「個人の旅行では決して体験できないプログラムに魅力を感じて参加しました。想像をはるかにこえる雄大なゲレンデを見たときには、滑るために高い技術が必要だと感じましたが、現地の子どもたちは怖がることなくスキーを楽しんでいました。オーストリアでは3歳から5歳でゲレンデデビューし、週末には日帰りでスキーに行くのが人気だと聞きました。地域の環境と文化を生かしたアウトドアツーリズムに触れ、勉強になりました」と振り返り、吉川叡史さん(健康学部2年次生)は、「オーストリアには、各国から幅広い年齢のスキーヤーが来ていました。滑る際に重心の位置さえ維持できれば70歳でも80歳でも滑れるといった話も聞き、健康維持に必要な生涯スポーツとしての可能性を知りました」と語っています。引率した大津克哉准教授(体育学部)は、「この実習は国内では決して体験できない東海大独自の国際プログラムです。一流のインストラクターからの指導を受けることから、技術の上達は疑う余地がなく、スキー大国の文化に触れる体験は何物にも変え難い。学生たちにとって貴重な経験になりました」と話しています。