「NPO・NGOインターンシップ報告会」を開催しました

政治経済学部政治学科では1月17日に湘南校舎で、「NPO・NGOインターンシップ報告会」を開催しました。NPOやNGOがどのような役割を果たしているのか、自治体や地域との協働関係はどうあるべきか、社会がよくなるために自分たちは何をしなくてはいけないのかといった問題意識を高め、今後の社会のあり方を考えることが目的です。2、3年次生3名が自ら実習先を見つけて交渉し、行政と地域の間に立ってNPOの活動などを支援する「中間支援組織」で昨年10月から活動した成果を報告しました。

「さがみはら市民活動サポートセンター」(サポセン)でのインターンに臨んだ3年次生の荒川さんは、NPOの相談会である「ユニコムよろず相談会」の見学や「さがみはら市民活動フェスタ2022」の運営に協力したほか、自ら志願してホテルの跡地などをアーティストの作業場として開放している「森ラボ」も見学。「NPOやNGOの活動は団体同士、人と人のつながりが大切なのだと感じたのと同時に、それを支えているのが中間支援組織だとあらためて学びました。一方で、もっと多くの人に活動を伝え、認知度を上げていく必要があるのでは」と課題も語りました。

同じくサポセンでのインターンを体験した2年次生の渡辺さんは、「初めての経験ばかりでワクワクしながら参加したのですが、NPOやNGOとしてさまざまな分野で活動している人がいて、それを支える中間支援組織の役割も学べました。気づいたことはその場で伝える、講座などの準備をするときは参加者のことを第一に考えて動くなど、体験したからこそ理解できたことがたくさんありました」と話しました。

「おだわら市民活動センター『UMECO』」でのインターンに参加した3年次生の田辺さんは、市民活動入門講座や、市民活動を紹介する「UMECOまつり」の運営、クリスマスフェスティバルの司会進行などを経験。「災害時のボランティア受け入れ作業を担うNPOなど、市にとってもなくてはならない組織が多くあると感じました。中間支援組織がNPOと市民のマッチングさせる仕組みも整っており、その重要性も学べました」と語りました。

指導に当たる前田成東教授は、「NPOやNGOで活動している人の中にはさまざまなバックグラウンドを持つ人がいて、行政の手が行き届かないところをカバーしている団体も多くあります。学生たちには住民のニーズに応える活動を知ることで視野を広げてほしいと考えています。こうした経験を通して、社会人になってからも自分の興味関心がある分野で市民活動に携わってほしい」と期待を寄せていました。