藤巻教授の研究室で地域貢献活動に取り組む方々を招いた特別授業を実施しました

政治経済学部政治学科の藤巻裕之教授の研究室では1月12日に湘南校舎で、地域貢献活動に取り組む平塚市内の方々を招いた特別授業を実施しました。市民として社会にどのように参画をするかを考えるとともに、今後の学生生活やキャリア形成に向けて考えの幅を広げる機会として企画したものです。当日は、一般社団法人いいケア研究所理事を務める薬剤師の寺山泰郎氏とJAMAC(日本アジア人材開発事業協同組合)理事でフェニックスサービス株式会社代表取締役を務める横田裕氏、あいおいニッセイ同和損害保険神奈川支店部長の小松将志氏を招き、地域貢献活動の取り組みや現状課題について講演いただきました。

当日は、はじめに寺山氏が「わたしの地域活動」と題して講演。日用品メーカーで定年まで勤め上げた後に訪問薬剤師になったきっかけや地域貢献活動について説明し、「定年後の生活について考えた際に、親の介護をしていた経験を生かそうと訪問薬剤師の職に就きました。在宅ケアで、表情やしぐさなどといった言葉以外の部分から相手を理解する『傾聴』を行っていたことがきっかけで、病院ボランティアや聞き書きボランティアを始めました」と語りました。また、聞き書きの難しさやコツについて解説した後、ボランティア活動の意義について話し、「ボランティアは社会貢献につながるだけでなく、自分の心を豊かにするとともに、人生を振り返るきっかけにもなります。自分の可能性を広げるためにも、ぜひ参加してみてください」と呼びかけました。続いて横田氏が、「事業活動と社会課題『人生観』の合一~面白がって、やってみよう~」をテーマに講演し、フェニックスサービスの事業領域や金融機関の現状などについて説明。また、社会課題解決に向けてこれまで行ってきた取り組みのコンセプトや概要を紹介するとともに、政府の地方創生へ向けた動きを受けて2016年から開始した地方創生プロジェクトについて解説し、「地域の公共団体や企業、大学などが幅広く連携した取り組みを構築することで、地方創生への貢献だけでなく、地域密着型の確立を目指しています」と語りました。

講演後には、寺山氏と横田氏、小松氏を囲み、昼食を取りながら学生とのディスカッションを行いました。学生は講演内容に関する質問だけでなく、「ボランティアや地域活動に参画する理想的な環境」「ボランティアや地域活動を自分のキャリアにどのようにつなげるか」などについて質問し、活発に議論を展開しました。