政治経済学部政治学科の原田悠希講師が、9月28日に熊本県立大学で開催された「第41回日本地方自治研究学会」で日本地方自治研究学会賞(著作部門)を受賞しました。同学会では、毎年、会員の優れた研究業績を顕彰することを目的に、論文部門と著作部門の2つの部門で学会賞を選考、表彰しています。今回著作部門で、原田悠希講師が執筆した書籍 『社会保障制度における社会手当の成立・展開過程 中央地方関係の視点から』(日本評論社、2024年1月刊行)が選ばれました。
同書籍では、中央地方関係に着目して、日本において初めて社会手当が創設された1960年代から現在までの約60年間の社会手当の成立・展開に関する政策決定過程の分析が行われ、日本の社会保障制度においてこれまで社会手当が十分に発達してこなかった要因に、理論から乖離した形での中央地方関係の構築があることが論証されています。その上で、今後持続可能な形で日本の社会保障制度の機能を強化していくに当たって、社会手当が可能性を秘めた制度であることが論じられています。
受賞を受け原田講師は、「このような賞をいただけたのは、社会人大学院生として学ばせていただいた法政大学大学院公共政策研究科でお世話になった先生方をはじめ、多くの先生方にご指導いただいたお陰だと思っています。着任後に素晴らしい研究環境を整えてくださっている東海大学政治経済学部にも感謝しています。今回の受賞を励みにして、これからも良い研究が続けられるよう日々研鑽を積んでいきたいと思います。」と話していました。
(日本地方自治研究学会ホームページ)
https://www.skattsei.co.jp/tihoujichi/index.html
(日本評論社ホームページ)
https://www.nippyo.co.jp/shop/book/9194.html