JICAの加納大道さんによる公開講座を開催しました

政治経済学部では、『グローバル人材育成のための連続講座』の第4回目にあたる公開講座「国際協力の仕事とは 一度きりの人生、発展途上国も自分のフィールドに」を12月17日に湘南キャンパスで開講しました。今回は独立行政法人国際協力機構(JICA)の加納大道氏が講演。海外での支援活動の中で取り組んできた「ごみ処理問題」について、世界の現状や活動の中で感じたことを踏まえながらお話しいただきました。

加納氏ははじめに、ごみ処理問題の現状について太平洋にある島国を中心に写真を見せながら紹介。その上で、日本が持つ技術が国際協力に果たす役割について話しました。また、JICAの具体的な国際協力の流れや、意義などについても解説。「企業の社会的責任という意味のCSRという言葉があります。それと同じ考え方で、私たちの場合は、Companyの部分を置き換えた『Country Social Responsibility』という言葉を使い、国としての社会的責任という考え方で支援を行っています。問題解決のためには人々が生活している地域レベルで悩みを聞き、解決していかなければなりません。風土に応じて、日本が持っている知識と、現地の文化をすり合わせてアイデアにしていきます」と語りました。

また最後には、これから就職活動を始める学生たちに対して、「海外、国内で線引きをするのではなく、どんなことをしたいのかを考えて仕事を選ぶことが大切。自分の持っている価値観をひっくり返せるような仕事ができればそれは素晴らしいことです」と締めくくりました。

その後、本学部4年次生の斉藤祥午さんもパネリストとして登壇。自身が留学や海外でのインターンシップを通して感じたことや海外に関心を持ったきっかけについて話しました。「僕の場合は海外でラグビー観戦したいという目的から始まって、留学や海外インターンにつながりました。さらにそれらの経験から卒業後は海外に携わる仕事に就職を決めました。身近な生活に世界を広げるきっかけがあります」と後輩たちにアドバイスを送りました。

参加した学生からは、「留学を予定しているので、さらに楽しみになりました」「実際に現地に行ってみないとわからないことばかりだと感じました」といった声が聞かれました。

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