政治経済学部経営学科の岩谷昌樹教授の研究室に所属する3年次生5名が、11月12日に小田急線・東海大学前駅南口の「TOKAI クロスクエア」で開催した地域連携講座「駅前研究室へようこそ!」の講師を務めました。岩谷教授の研究室では、学生のプレゼンテーション力を高める取り組み「ゼミワングランプリ」を実施しており、毎週4名ずつ、国内外の企業について調査した結果を発表。学生同士の投票によって順位をつけ、上位入賞者が年2回、本学の教員らがそれぞれの研究などを紹介する「駅前研究室へようこそ!」の講師を務めています。今回は、田村彩音さんが司会を務め、2018年度春学期で上位に入った野川美南さん、渡邊辰吉さん、門脇一輝さん、渡邊優さん、橋本すみれさんが登壇。「ブランド・ジャパン2018」にランクインしている「サイゼリヤ」「集英社」「亀田製菓」「BOSS(缶コーヒー)」「東急ハンズ」について、強いブランド力を有する企業の戦略について研究した成果を市民や学生らを前に一人ずつ発表しました。
野川さんは、「サイゼリヤでは『ミラノ風ドリア』という核となる商品を作ることで食材ロスを減らし、売り上げが増えなくても経費をかけなければ利益が出る仕組みを作りました。ハレの日に行くレストランではなく、日常食として喜ばれるメニュー、安心感を与える値付けなど、お客さま本位の経営が繁栄につながっている」と語ります。亀田製菓について発表した門脇さんは、「皆さんご存知の『柿の種』はさまざまなお菓子がある中で売り上げ1位、米菓においては全体の売り上げ300億円のうち200億円を占めています」とコメント。「1年に生産される柿の種を並べると、なんと地球36周にもなります。柿の種とピーナッツの割合は試行錯誤を重ね、今は6対4になっています」とマメ知識も披露し、参加者から驚きの声が上がりました。
ゼミ長の野川さんは、「ゼミワングランプリを見に来てくれた先輩方や、ゼミの仲間、岩谷先生にアドバイスや意見をもらいながら今日の発表を迎えることができました。ストーリー性を持たせ、注目してもらえるようにマメ知識も盛り込むなど、それぞれに工夫を凝らした発表ができたと思います」と語ります。学生の指導に当たる岩谷教授は、「駅前研究室は今回で最終回となりますが、人前で発表することで悪いところや自分の弱みを見つけ、向き合い、就職活動や将来につなげていければと考えていました。全6回実施してきた中で、学生たちはいい緊張感を持って発表でき、多くの経験を積めたと思います」と振り返りました。