教員を対象にハラスメント防止講座を開催しました

理学部では6月26日に湘南キャンパス12号館で、教員を対象としたハラスメント防止講座を初めて開催しました。多様化する学生に対し、より細やかな指導や対応が求められる中、適切な接し方やコミュニケーションのとり方について意識を高めようと、本学のハラスメント防止人権委員会が実施したものです。当日は、本委員会の委員でワーク・ライフ・バランス推進室の谷俊子助教が「グレーゾーン、最近の常識を中心に」をテーマに講演し、約40名が参加しました。

はじめに、本委員会の委員長で法学部の池田良彦教授が登壇。委員会の学内での位置づけや最近の相談状況、相談があった場合の対応などについて説明しました。続いて谷助教が、セクシャルハラスメントやパワーハラスメントのほか、学習・研究上の関係で発生するアカデミックハラスメントなどについて具体的な事例を挙げて解説。問題が発生しやすい状況や、それを避けるための防止策を紹介しました。また、学生指導にあたっては、相手の反応に留意し、自身の感情をコントロールするとともに、指導・指示の内容が法令に違反していないかを意識し、言動の内容や回数、場所などにも注意する必要があると指摘。「ハラスメントは人権を侵害する行為です。大学は、学生や大学院生が自由に学問を追究する権利が保障された場であることを、十分認識してほしい」と語りました。さらに、本委員会が作成した『ストップ・ハラスメント・ガイドブック』を紹介し、「対応に迷った場合には、気軽に委員会に相談してください」と締めくくりました。

最後に池田教授があいさつに立ち、「大切なのはインフォームドコンセント。お互いの考えをしっかりと伝え合うことが重要です。教員の皆さんの誠実さは、必ず学生に伝わります。適正な言葉で丁寧に説明し、自分の考えを相手に理解してもらう努力をしてください」と締めくくりました。

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